いつも「管理栄養士の食事ノート」をお読みくださり、どうもありがとうございます。
最近、好きなはずの料理を楽しんでいないなぁ・・・と感じていました。
子どもが生まれてからは思うように時間が作れないので、
作りたいものよりも手早く出来るものを選んだりしていましたが、
特に最近は仕事として「やらねばならぬ」という思いが強くなっていたように思います。
そんな時に、北大路魯山人のことばに出会いました。
私が最初陶器製作をやろうとする時には私の挙措をだいぶん危ぶんだ人もあるが、幸いに途中挫折することもなくポツポツと進んでいる。
今後十年私に健康を与えてくれるなら、なんとかしたものを遺すべく、努力したいと思っている。
努力と言っても私のは遊ぶ努力である。私は世間のみなが働き過ぎると思う一人である。
私は世間の人がなぜもっと遊ばないかと思っている。
画でも字でも、茶事でも雅事でも遊んでよいことにまで世間は働いている。
なんでもよいから自分の仕事に遊ぶ人が出て来ないものかと私は待望している。
仕事に働く人は不幸だ。
仕事を役目のように了えて他のことの遊びによって自己の慰めとなす人は幸せとはいえない。
政治でも実業でも遊ぶ心があって余裕があると思うのである。
ご存知のとおり北大路魯山人と言えば、芸術家であり美食家としても有名な方です。
私は、まんが「美味しんぼ」が好きで、海原雄山のモデルということで知りました。
こちらのことばは、島根県安来市の足立美術館に掲げられていることばです。
足立美術館といえば素晴らしい日本庭園が有名です。
私も新婚旅行で行きました。
一度読んだはずのことばなのですが・・・今になって胸に響きます。
自由な時間がないからストレスがたまるなぁ・・・とイライラすることもありますが、
幸い料理はもともと好きなので、こどものために、主人のために頑張らねばいけない!と思う気持ちを少しゆるめて、また自分の楽しみのために料理しようと思いました。
結果それが、自分のためだけではなく、もっと家族のためになるばすですよね。
「仕事に遊ぶ人」に、私もなっていきたいです。