おはようございます。
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みくださりありがとうございます。
楽しみにしていた桜の季節も過ぎ
一気にあたたかくなってきましたね。
日中は暑いくらいでびっくりしています。
寒暖差が厳しい時節ですので
引き続き体調管理にはお気をつけください。
前回「仏教の入門講座」のような内容として
「仏教とはなにか」という話を簡単にかきました。
(1月のブログ参照)
続きとして今日は
仏教の根本原理とよばれる「三宝印(さんぼういん)」
についてかきます。
仏教には「三宝印」といい、
根本的な3つの教えがあります。
「諸行無常(しょぎょうむじょう)」
「諸法無我(しょほうむが)」
「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」
の3つです。
「諸行無常」とは
よく聞くことばだと思います。
「すべてのものはうつりかわる」という意味です。
国が栄えれば、いつかすたれていく。
そのようなことは歴史が教えてくれますが
常に一定のものというものはなにもない
ということを表します。
「諸法無我」とは
すべてのものは、私のものではない
という意味です。
自分自身のものと信じて疑わない自分自身の体でも
なりたくもない病気になったり、
とりたくもない年をとったりします。
ましてや家族や友人であっても他の人など当然で、
自分の思い通りになるものなど、この世にはない
ということを表します。
その2つを体得し、
それらを中心とする、仏教の教えが本当にわかった時
「涅槃寂静」、すべてを悟った状態になれる
ということです。
この3つ(「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」)を
「三宝印」といい、仏教の根本原理とされています。
(宗派、流派により「四宝印」等の言い方もします)
この「3」という数字と「7」という数字
(「7」についてはまた別でもくわしく記載します)
は仏教で重んじられており、
たとえば一周忌のあとは、三回忌、七回忌、
十三回忌、十七回忌、とつづくのは
ここからという説もあります。
「7」という数字については次回かきたいと
おもいますので、よろしくお願いします。