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ブログ
2020-09-21 07:00
食品ロスのはなし
いつも「管理栄養士の食事ノート」をお読みくださり、どうもありがとうございます。
前回に引き続き、「料理を楽しく簡単に・・・」のお話を書こうと思っていたのですが、先日新聞で食品ロスの記事を読みました。
ブログを読んでくださる皆様とシェアしたいこと・知識がたくさん書かれておりましたので、こちらを先に書かせてもらおうと思います。
最近よく耳にする「SDGs」ですが、その目標12には 「作る責任 つかう責任」 があり、「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させる」 と掲げられています。
では日本の食品ロスの現状はどうなっているのでしょう?
まず、日本では一年間に612万トンが廃棄されています。
これは東京都民が1年間に食べる量と同じくらいだそうです。
ほとんどが企業(飲食業界)が捨てているのでは・・・と思っていませんでしたか?
実は家庭が46%、企業が54%で、半数近くが家庭から発生しているのです。
そしてよくしてしまうことですが、賞味期限・消費期限の近いものを避けてより新しいものを買おうと棚の奥から引っ張り出してしまう・・・
そうすると手前のモノが残ってしまい、廃棄につながる・・・
事業者からでた食品ロスも、実は消費者が原因を作っていることもあるようです。
生ごみは水分が多いために、焼却に大きなエネルギーがいります。二酸化炭素も排出されるために、経済的な損失はもちろんのこと、環境にも大きな影響を与えます。
その反面、世界には約8憶人もの栄養不足の人たちがいます。
これは本当に深刻な問題です。
栄養士とは、もともと、食料・栄養が足りていない時代にどのように食べて健康を作るか、が課題であったと大学で学びました。
そして現代においては飽食の時代。何を選ぶがを考えて健康を作る時代です。
そして、最近では栄養価の低い食品を食べると低栄養状態になり、さらにたくさん食べ、肥満を作ると言われています。
以前こちらで書かせてもらったエンプティカロリーですね。
エネルギー(カロリー)を摂るのはたやすいが、ビタミン・ミネラルをとるのは難しい時代になりました。
意識的に食の質を向上させることは食べ過ぎを防ぎ、買いすぎ・廃棄を防ぐことにつながるのではないかと、個人的に思っています。
(そして健康なからだ作りにもつながります。)
食物は命です。そして育てる人、加工する人、運ぶ人、など多くの人がたくさんの時間と命を使っています。
その上に立って私たちの健康は守られています。
食品ロスはお金だけではなく、命を捨てることと心して、過不足のない社会を皆で目指さないといけないと強く感じました。
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