いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
先日、京都の真言宗総本山、東寺を参拝してまいりました。
お大師さま(弘法大師=空海)の今月のおことばとして
こんなことばが紹介されていました。
「珠(たま)を持てば善念を生じ、
剣を把(と)れば殺心(せっしん)の器。」
人間、気づいていないようでも、環境や、かかわる人、
日々口にする、また耳にすることばに
多大な影響を受けて暮らしています。
ずっとニコニコしている人といると心にゆとりができたり
その反対のこともあります。
また極論、戦争中では、穏やかにいるのはかなり難しいことです。
よいものに触れる時間をできるだけ増やすことも大切です。
それは人によっては読書であったり、森林浴であったり
するかもしれません。
人はみな、影響を与え合って生きているので、
よいふるまいのできている方と接する時間を増やすことも
人生を好転させるきっかけであったりします。
わたしのいつもお話させていただくことのひとつ、
「和顔愛語(わげんあいご)」を身につけることも
この前者のサイクルに入る、ひとつの方法であると思います。
日々、どういった時間を過ごしていることが多いか
一度振り返ってみていただければと幸いです。