いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
今日は、私たちがいつもお唱えするお経『阿弥陀経』の一節を紹介したいと思います。
・・・池中蓮華 大如車輪 青色青光 黄色黃光 赤色赤光 白色白光・・・
・・・ちちゅうれんげ だいにょしゃりん
しょうしきしょうこう おうしきおうこう
しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう・・・
これは、『阿弥陀経』のなかで、極楽浄土のありさまを説いた部分に出てきます。
池中蓮華 池の中の蓮の花は
大如車輪 大きさは車輪のようで
青色青光 青いもの(花)は青く光り
黄色黄光 黄色いものは黄色く光り
赤色赤光 赤いものは赤く光り
白色白光 白いものは白く光っている
という意味です。
理想の世界である極楽浄土では
「それぞれが、ありのままで、輝いている」ことを示します。
最近でこそ、多様性を認めようという考えが一般的になりつつありますが
何千年も前からこのように説かれているのは、やはり真理を示されているように
考えさせられます。
社会においても教育現場においても家庭においても
型にはめようとするのではなく、個性、多様性を認め合い
それぞれが「自分らしさ」を存分に発揮できる世の中になってほしいものですし
実現に向け、私たちもできることはしないといけないなと思わせてくれる
お経の一節でした。