おはようございます。
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みくださりありがとうございます。
今週の29日は、中秋の名月です。
天気も今のところよさそうですね。
浄土宗を開かれた、法然上人が
こんな歌を残されています。
一時、高校野球で上宮高校や上宮太子高校の校歌として
日本一(か定かではありませんが)短い校歌として
有名になった、「月かげ」という歌です。
月かげの いたらぬ里は なけれども
ながむる人の 心にぞすむ
月かげ(月影)とは、月の光という意味です。
簡単に訳すと
月の光が届かない所はない
(どんな里にも届いている)けれども
その月の光は、眺める人の心にだけすみわたるものだ
ということで、
この「月の光」は、仏教の教えに例えられたり
ご先祖が見守ってくださっていることに例えられたり
自分が恵まれているということに例えられたりします。
松下幸之助は、採用面接ではかならず
「あなたは運がいいですか」と聞いたと言われます。
人生、いいこともわるいことも当然起こります。
ただ、その出来事を受けて
「運がいい」と捉えられるかどうか。
まわりの人に恵まれているんだと気づけるかどうか。
この話を聞くと、月かげの歌に通じるようにいつも
思っています。
また、ご先祖が見守ってくれているということについても
同じだと思っています。
29日は、お月さまにご先祖さまを思いうかべて
見守ってくださっていることに思いをはせてみては
いかがでしょうか。