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2024-04-22 08:00

ふくめ煮と煮っころがし


新年度、新学期が始まり4週間がすぎました。

皆様いかがお過ごしでしょうか?
お疲れなど出てはないでしょうか??

本日は「ふくめ煮」と「煮っころがし」のお話です。

少し季節がずれてしまいましたが、畑で採れたての子芋を煮っころがしにして食べるのが大好きです。

ふくめ煮と煮っころがしの違いってご存知ですか?

昔の日本の家庭料理ではふくめ煮は非日常的の料理(ハレ)、煮っころがしは日常の料理(ケ)でした。

ハレの料理とはお祭りやお祝い、お正月などの特別な日に作るお料理。
人間が食べるのではなく神様へのお供え物をつくっています。
手間をかけてとにかく綺麗に仕上げます。(お供えした後、神様と一緒に家族でいただきます。(神人供食))

含め煮はおいもさんの皮を分厚めにむいて六方むきにして下茹でし、たっぷりの出汁を使い、染み込ませて味付けをします。
芋の味をぬいて、出汁の味に入れ替えます。


一方煮っころがしは、出来るだけ薄くおいもさんの皮をこそげ取り、鍋に入れて油で軽く炒め、水(または出汁)、醤油と砂糖で煮詰めていきます。
表面は味つきですが、中はおいもさんの素材の味を楽しめます。
(家庭により作り方の違いはあると思います。)

ふくめ煮よりも手間が少ないですが、おいしいおいもさんが手に入った時の普段の中にあるお楽しみのお料理です。

というように、おいもさんの料理一つをとっても、日常と非日常の特別に分けることが出来ます。
(「料理と利他」土井善晴・中島岳志著 参照)

近年はお料理でしんどい思いをしている方がたくさんおられます。

毎日手間をかけたハレの料理を作ることがスタンダードと考えられているからではないでしょうか。
それをしないと「手抜き」をしているという呪いが・・・(笑)

毎日は淡々と、無理なく続けられることが大切。
時にお惣菜を交えながらとしても、毎日の食卓を整えられていること、それでもう充分に尊いことなんです。

毎日お祝いの「含め煮」じゃなくて大丈夫です。

ハレとケのけじめをつけることは日本の素晴らしい文化。

忙しくなりがちな新年度、新学期始めですが、肩の力を抜いて毎日の食事を楽しめますように(^^)