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2014-07-15 09:00
地獄と極楽のありか
おはようございます。
今日は、白隠禅師(はくいんぜんじ)という
有名な禅僧のお話をしてみたいと思います。
江戸時代のこと、彦根藩に、織田信茂(おだのぶしげ)
という武士がいました。
彼は、白隠禅師のもとを訪ね、
「私には、地獄とか極楽というのがよくわかりません。
いったいどこにあるのでしょうか。」
と聞きました。
白隠禅師は、
「武士のくせに地獄を気にするとは、そなたは腰抜け武士じゃな。」
と言い返しました。
織田信茂は「腰抜けだと!」と怒り、刀に手をかけましたが、
禅師は何食わぬ顔で、「どうした、腰抜け。」
と続けます。
信茂はいよいよ怒り、「なにを!」と刀を抜き、
禅師に斬りかかろうとしました。
すると白隠禅師はひょいと身をかわし、
「それが地獄じゃ!」と叱りつけました。
織田信茂は、はっと気がつき、
「一瞬の怒りで身を滅ぼす。これが地獄ということですか。
大変失礼なことをいたしました。お許しください。」
と心から謝りました。
すると白隠禅師はにっこりと笑い、
「それが極楽なのじゃよ。」
とおっしゃったそうです。
地獄や極楽というのは、私たちの心の中にもあるというわけです。
怒りに身をまかせ行動してしまったら、
その場は地獄のようになるでしょう。
しかし、素直に非を認め、相手を尊重する気持ちが生まれたら、
そこは極楽のようになるでしょう。
すこし前に、「地獄と極楽の食堂」の中でもお話しましたが、
同じ場所でも、我々のこころ1つによって、
地獄にも極楽にもなるというわけですね。
心の持ち方がいかに大切か、というお話を
先週に引き続き、紹介させていただきました。
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