おはようございます。
お盆が終わりましたね。
みなさんもご先祖を迎え、送られたでしょうか。
この、ご先祖をお迎えし、お送りするというのは、
日本独自の文化です。
(厳密に言うと、中国から伝わった部分が大きいそうですが。)
先祖を敬い、供養をする。
ご先祖のおかげで、今の私があるということを感じ、感謝する、
素晴らしい文化です。
そして、お盆の由来については
何回か前に書きましたが、
目蓮尊者(もくれんそんじゃ)の母は、わが子である目蓮にだけ
優しくしてしまったので、餓鬼道(がきどう)に堕ちてしまいました。
その母を救うには、目蓮ほどの神通力を持った僧でさえ、
一人の力ではどうにもできませんでした。
お釈迦さまは、大勢の僧侶に供養をし、お経を上げてもらうよう
目蓮に伝えました。
その、大勢の僧侶のお経の功徳(くどく)によって、
母親だけでなく、餓鬼道で苦しむ皆が救われました。
この話は、私たちは一人で生きているのではない、
皆がいるから、今、私たちは生かされているのだ、
ということを教えているのだといいます。
ご先祖がいたおかげで、今、私たちは生かされている。
まわりの人々がいるから、私たちは生きていくことができる。
ご先祖に、そして、今自分のまわりにいる人々に
改めて、おかげさま、と感謝をするのが
お盆という行事である、
と私の師匠は言っていました。
日々の忙しさに追われ、そういったことを
感じる機会はなかなかないとおもいます。
みなさんそれぞれのお盆を過ごされたと思いますが、
ぜひそういった視点で、振り返ってみて頂き、
改めて、ご先祖や、今まわりにいる人々の
おかげさまを感じてみて頂ければとおもいます。