おはようございます。
早いものでもう9月ですね。
今日は先週に引き続き、お彼岸のはなしを書きたいとおもいます。
先週、お彼岸とは、到彼岸(とうひがん)のことだとかきました。
到彼岸とは、さとりの世界に渡ること。
その到彼岸するための方法として、六波羅密(ろくはらみつ)を紹介しました。
六波羅密とは、
布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、
精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)
の6つですが、
今日はその第一、布施について書きます。
布施というと、坊主が布施の話ばっかりしやがって、
と、お金を出すことだけだと勘違いされやすいのですが、
そうではなく、ボランティアなど、
人のために時間や労力を使うことも布施です。
今日は物や金品がなくてもできる布施が
「無財の七施(むざいのしちせ)」
としてお経に説かれているので紹介します。
一つ目が「眼施(げんせ)」
優しいまなざしで人を見ること。
二つ目が「和顔悦色施(わげんえつじきせ)」
優しく喜んだ顔で人に対すること。
三つ目が「言辞施(ごんじせ)」
思いやりの言葉を施すこと。
四つ目が「身施(しんせ)」
労力の提供をすること。重い荷物を持ってあげるなど。
五つ目が「心施(しんせ)」
細かな心づかいをすること。
六つ目が「床座施(しょうざせ)」
疲れている人に寝床や座席を施すこと。席を譲るなど。
七つ目が「房舎施(ぼうしゃせ)」
宿舎や雨宿りの場を提供すること。
これらは、「してあげる」のではなく喜んですることがポイントです。
今週もまた講義のようになってしまいました。
来週は、この「無財の七施」にまつわるお話を紹介しようとおもいます。