
大事なお知らせ
漢方相談・ホメオパシーセッション
漢方相談・ホメオパシーセッションにお越し下さるお客さまへ |
通常、店内のご相談スペース【他のお客様と仕切られた場所】にて行っております。奥には、さらに個室相談スペースを設けております。ご希望の際は、お申し出下さい。
ブログ
2014-11-18 08:00
頭の悪い弟子
おはようございます。
昨晩、しし座・おうし座の流星群でしたね。
くもり空でしたが、しばらく眺めていると、
ひとつ流れ星を見ることができました。
今日は、お釈迦さまの弟子の中で、
一番頭が悪く、愚かだといわれていた、
シュリハンドクという人の話を紹介します。
彼は自分の名前すら忘れてしまうほど、頭が悪かったと言われています。
他の弟子たちからバカにされていたシュリハンドクは、
自分の愚かさを嘆いて、お釈迦さまの弟子をやめようと思いました。
「お釈迦さま、私はあまりに愚かなので、
もう、さとりを目指すのをやめようと思います。」
すると、お釈迦さまは、
「自分を愚かだと知っている者は愚かではない。
自分を賢いと思い上がっている者が、本当の愚か者である。」
とおっしゃったそうです。
そして、お釈迦さまはこう続けました。
「おまえの一番大好きなことはなんだね?」
シュリハンドクは、
「はい、私はそうじが好きです」と答えました。
「そうか、おまえは多くのことを憶えられないようだから、
その大好きなそうじを一生懸命にやりなさい。」
「はい、それなら、私にもできそうです!」
「そうか、ではがんばるのだよ。」
お釈迦さまにそう言われてうれしくなったハンドクは、
1年、2年、5年、10年、20年と、ひたすらに掃除を続けていきます。
その姿勢に、はじめはバカにしていた他の弟子たちも、
次第に彼に一目を置くようになります。
やがて、お釈迦さまに言われたことを、
ただ黙々と、ひたすらやり続けるその姿に、
ハンドクを心から尊敬するようになりました。
そして、ついにハンドクは、
さとりを得ます。
「お釈迦さまわかりました。掃除をしても、掃除をしても、
後から、後から、ちりがあふれ、あかがついてきます。」
「それで、シュリハンドク、何がわかったのだね?」
「はい、私の心にも、ちりやあかが、後から後から生まれてきますが、
何度も何度も、それを掃き清めていけばいいのだ、ということがわかりました。」
お釈迦さまは、他の弟子たちにこう言いました。
「さとりを開くということは、
なにもたくさん覚えることでは決してない。
たとえわずかなことでも、徹底して行うことが大切なのだ。」
どんなことでも、真剣に一途に続けていれば、
本物になるということだと思います。
(C) こうしん堂 薬局|和歌山の漢方相談・ホメオパシー・処方箋受付