おはようございます。
「八正道」の話のつづきです。
今日は第二、「正思惟」について
「正思惟(しょうしゆい)」とは、
正しい思いを持ちなさい、ということです。
われわれの心は、自由なようでも、
実は生まれてきてからこれまでの経験、受けてきた教育などによって、
自然と好き嫌いができてしまっています。
自分の感情に支配されてしまっています。
そのことを理解して、正しい思いを持つことが大事です。
人間の欲望は果てしないので、
その「貪(むさぼ)り」の心から、
過大な欲望や怒りが生じてしまいます。
それらの心を起こさないようにすることです。
有名な『七つの習慣』という本の
第一の習慣に「主体的であれ」
という項目があったかと思います。
そこには、なにか物事が起きたとき、
例えば見知らぬ人にぶつかられた時、
どう行動を起こすか、
例えば怒鳴り散らすか、
笑顔でそちらは大丈夫ですか?と聞くか、
その起きたことに対する「行動」は自分が決めることができる
といったようなことが書かれていたように記憶しています。
怒りにまかせた行動をとるのではなく、
その後お互いにとってよい結果を生む行動をとろうとする。
その心の持ち方は「正思惟」ではないかと思っています。
今回もよく使う言葉に言い換えてみますと、
「自己中になるな」ということだと思います。
われわれが最ももちやすいといってもよい、
自己中心的な思いをもってはいけないということが
「正思惟」ということだと考えています。