おはようございます。
先週紹介させてもらった、松山大耕さんのお話、
感動した、よくわかった
とおっしゃっていただいた方が多く、
うれしい気持ちになりました。
さて、「八正道」の話も後半に入ります。
今日は、第五、「正命」についてです。
「正命(しょうみょう)」とは、
正しい生活、正しい仕事をしなさいということです。
正しい仕事とは、いったいなんでしょうか。
簡単に言うと、やはり、
人のためになる、人の役に立つ仕事をするということです。
たとえば、麻薬の密売など、
やればやるほど世の中がおかしくなってしまう仕事は
「正命」ではないということになります。
また、前回の「正業(しょうごう)」にあたる、
「戒」を犯さないことも重要になります。
仕事をする上で、
殺生(せっしょう/生きものを殺すこと)を犯さないといけない場合、
偸盗(ちゅうとう/盗み)を犯さないといけない場合、
邪淫(じゃいん/不貞行為)を犯さないといけない場合
などは、
やはり「正命」、正しい仕事をしていることにはなりません。
もちろんその中にも、
生きていく上で、生活していく上で、
仕方のないものはあると思います。
ここで主に誡(いまし)めているのは、
不法行為を行い高い報酬を得るようなことです。
人間はどうしても、報酬の高い方につられがちですが、
人のためにならないこと、
戒を犯すこと
を選んでまで、報酬の高い仕事を選ばないようにすること。
まずは、これを守ることが「正命」
ということになるのではないかと思っています。