おはようございます。
人はみな平等、といいますが、
それが一番はっきりと言えるのは、
やはり、死なない人はいない、
ということだと思います。
人には「生老病死(しょうろうびょうし)」の苦しみがある
とお釈迦さまはお説きになりましたが、
中でも、死の苦しみ「死苦」というのが
もっとも苦しいものなのかもしれません。
さて、人は死んだら、この世での生を終えたら
どうなるのでしょうか?
それぞれのみなさんに、考えや、
それぞれの「予想」があるかもしれません。
前にも少し書きましたが、
お釈迦さまは、「対機説法(たいきせっぽう)」といい、
それぞれの弟子やそれぞれの人に対して、
その人に合った形で、
説法をされたり、質問に答えたりされていました。
どんなことにも的確にお答えをされたと伝えられています。
しかし、そんなお釈迦さまも、
絶対に答えなかった質問というのがあります。
(お釈迦さまが質問に答えなかったことを「無記(むき)」といいます。)
それは、この「人は死んだらどうなりますか?」
という質問です。
なぜ、お答えにならなかったのか。
今では色んな解釈がありますが、
その中でも一番簡単なのが、
「わからないから」というものです。
死んだらどうなるか。
これは誰にもわからないことです。
どうせわからないなら、
自分にとって、一番いい、最高の世界を想像してみてください。
それが、あなたにとっての極楽浄土。
そのように考えるのもひとつだと思っています。