おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
もうすぐお盆ですので、
(関東等は七月盆ですが)
今日は「お盆」について
お話させていただこうと思います。
以前にも書かせていただいておりますが、
お盆とは、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の略です。
「盂蘭盆会」とは、
お釈迦さまの十六弟子の一人に、
目蓮(もくれん)尊者という方がいました。
目蓮は、「神通第一(じんづうだいいち)」と呼ばれ、
「神通力(じんづうりき=不思議な力)」と言い、
例えば、遠くの世界を見渡せる力などを持っておられました。
その神通力を使って、亡くなった自分の母親が
今、どの世界にいるのかと姿を探してみると、
なんと餓鬼道(がきどう)で苦しんでいたのです。
目蓮は、なんとか母親を救い出したい、と
お釈迦さまに方法をたずねます。
お釈迦さまは、
各地のお坊さんたちが雨期の3か月が明けた
7月15日に集まるから、その場で
修行を終えた僧に施しをしなさい、
とおっしゃいました。
目蓮尊者が、お釈迦さまのおっしゃる通り
修行を終えた僧たちに供養をしたのが、
お盆のはじまりであります。
インドから、中国、日本へと伝わる中で、
先祖供養の意味合いが加えられ、
今では、先祖供養が第一となっていますね。
旧暦の7月15日ということで、
関西では、主に8月13日~15日が
お盆とされています。
ご先祖さまをお迎えし、
自分自身の生き方も振り返る期間に
していただけますといいのではないかと思います。