みなさん、おはようございます。
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」
にお目を通してくださり、ありがとうございます。
今年も残すところ、あとわずかとなりました。
「光陰矢のごとし」というように、
あっという間の1年だったと感じられる方も
多いのではないでしょうか。
さて、唐突ですが、
「1年前の今日、悩んでいたこと」を覚えていらっしゃる方は
どれほどおられるでしょうか。
生老病死にかかわることなどの場合は、当然覚えておられたり、
今も同じ気持ちだという方ももちろんいらっしゃると思います。
けれど、日常のできごとの中で起こる悩みは、
おそらく1年後の今日には、覚えてもいないのではないでしょうか。
「諸行無常」というと、儚いことをイメージしやすいですが、
このように、いいこともあるのです。
職業上、グリーフ(死別等による深い哀しみ)を抱えた方と
接する機会も多く、そのような方に向けたメッセージでは
ないということは申し添えますが、
仕事や日常生活を送る中で、
なにか悩みごとが出てきた時、
頭から離れないことが出てきた時には
「諸行無常だから、この悩みも1年後には忘れているだろうな」
と思ってみることで、少しは気持ちがラクになるのではないでしょうか。