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2020-11-02 08:00

たんぱく質の話


いつも「管理栄養士の食事ノート」をお読みくださり、ありがとうございます。

今回は「たんぱく質」のお話をいろいろとしたいと思います。



「良質なたんぱく質」という言葉を聞いたことがありますか?

良質なたんぱく質、とは・・・

必須アミノ酸(体内で合成することのできないアミノ酸)をバランスよく含んでいるものを言います。


動物性たんぱく質(肉・魚・卵)は植物性たんぱく質に比べ良質なものが多く、体内での利用効率がよいとされています。
(植物性でも大豆・大豆製品は良質なたんぱく質に含まれます。)



朝摂るたんぱく質の効果は色々とあります。

まず一つは、食欲抑制効果があること。

朝食にたんぱく質を含む食品を摂ると、日中の甘いものを食べたいという欲求を抑えてくれるます。

糖尿病予備軍の方など、甘いモノを制限したい方にはよくお勧めする食べ方です。



もう一つは質の良い眠りに効果があること。

「トリブトファン」というアミノ酸を摂ることによって、「セロトニン」という神経伝達物質を合成します。
セロトニンの分泌が活性化されると昼間活発に活動が出来、夜に眠気を誘う「メラトニン」の分泌が促進され、よく眠ることが出来ます。


ストレスにもたんぱく質が大切です。

ストレスがかかると対応するために必要なエネルギー量が増加します。
体内ではたんぱく質の分解が進むため、ストレス状況下ではたんぱく質をしっかりと摂る必要があります。

不安感が強い、気持ちが不安定になりやすい、疲れやすい、不眠などが気になる方は、動物性たんぱく質と鉄分が不足されている場合もあります。


朝食でたんぱく質を摂ろうとしてもむねがムカムカして気持ち悪くなり食べられない・・・

という方もおられます。(鉄分の多いものでも同じようなことがおこります。)

そういった場合はたんぱく質不足が慢性化して、消化吸収力が低下していることもあります。
少しずつ食べやすいたんぱく質を摂ることで、改善していくことがあります。
(朝食に卵焼き1・2切れなら食べられる!など・・・)


動物性たんぱく質を増やすと鉄分も同時に増やすことが出来ます。



ここで質問です。

褥瘡(床ずれ)がある方には、どの食品をおすすめするでしょう。

①卵、②鶏むね肉、③牛赤身肉、④大豆製品



答えは③です。

人の身体を構成している血、肉を補うためには、同じような動物性の血・肉を含む食べ物が必要です。

ちなみに鶏むね肉は、疲労回復効果のある「イミダゾールペプチド」が含まれていることで有名ですね。



いろいろとたんぱく質(主に動物性たんぱく質)のお話を書かせてもらいました。

植物性 = ヘルシー
 
といったイメージがあったりして、一部美容意識の高い若い女性から避けられている動物性たんぱく質ですが、
身体にはとても大切な役割を果たしてくれています。


食事は自分の体と向き合い、何においても摂りすぎず、足りなすぎず、よい加減で摂ることが大事です。

たんぱく質を含む食品のことも、少し見直してみてくださいね。