みなさん、おはようございます。
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」
にお目を通してくださり、ありがとうございます。
今日は、このブログでも1~2回は書かせていただいているかとは
思いますが、奈良公園の近くにある「猿沢池(さるさわのいけ)」に
まつわる歌を紹介します。
詠み人知らずで、似たものもありますが、
ここではこちらを紹介します。
「手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池」
パンと手を打てば、
女将さんは、呼ばれたと思い「はいと答える」
鳥は、鉄砲かなにかで撃たれたと思い「逃げる」
鯉は、エサをもらえるのかと思い「集まる」
同じ現象でも、受け取り手によって全然ちがうということです。
たとえば今日をとりまく状況の中にあっても、
医療業界にいる人、同居の親が高齢である人、
観光業の人、飲食店を経営する人、
それぞれによって受け取り方がちがうのは当然で
自分の考えだけが正しいわけではない、ということを
一歩立ち止まって考えるだけでも
建設的な議論ができたり、
相手を思いやることにつながるのではないでしょうか。