みなさん、おはようございます。
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」
にお目を通してくださり、ありがとうございます。
前回、『百喩経(ひゃくゆきょう)』というお経をもとに、
すこしでも状況がよくなることがあるのなら
それは「やってみる」べきだということを書きました。
そして、どうせ「やってみる」のなら、
心の持ちようも大事であると思います。
今日は、日本の整体師として有名であった
野口晴哉(のぐちはるちか)さんのことばを紹介します。
雪の山道を重荷を負うて登ることは苦しいが、
その雪の山道を楽しんで登る人もある。
その人々はスキーの道具を軽々と肩にしてゆく。
だから苦しい楽しいは心にある。
働かされることは辛いが、
働いていることは楽しい。
だから働かされているつもりにならないで、
自発的に働くことが肝腎である。
冷たい水でも、浴びせられれば風邪をひくが、
自発的に浴びれば、風邪をひかない。
めしでも食えなければ餓死するが、
食わなければ断食して丈夫になる。
まず自分から動くことだ。
自分から出発することだ。