いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
本日は、お彼岸(も残すところあと1日となりました)
のお話をさせていただこうと思います。
今日(3月23日)は結岸(けちがん)といい、
お彼岸の最終日です。
お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日(ちゅうにち)として
その前後1週間をさすので
今年は、3月17日~3月23日が春彼岸にあたります。
お彼岸の話はいつも書かせていただいていますが、
今日は、お彼岸がどうして、春分の日・秋分の日とされたか
をすこし書いてみたいともいます。
春分の日・秋分の日とはどんな日でしょうか。
昼の時間と夜の時間が同じ日。
そして、太陽が真東からのぼり、真西に沈む日です。
この真西というのがポイントで、
昔から、西方(春分の日・秋分の日の太陽の沈む真西)には
次の世があると信じられていました。
そこには「西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)」が
あり、悩み苦しみのない世界に
生まれ変われるとされているのです。
(宗派により目指すお浄土等にはちがいがあります)
ですので、お彼岸にお墓参り等をされ、
ご先祖に思いをはせていただく。
その時には、ぜひ沈む夕日の向こう側を見て
ご先祖のご冥福をお祈りしていただくのが
受け継がれる「お彼岸」の過ごし方である
といえるのではないかと思います。