いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
昨日より、マスクの着用が個々の判断にゆだねられる
ことになりました。
「個々が決める」、当たり前のことですが
日本の社会にとっては、すこし難しいことでもあるようです。
この「マスクは自由」という政府方針を聞いたとき
真っ先に浮かんだのはどういう気持ちでしょうか。
「マスクを外してもよくなった、息苦しいからすぐにでも外そう」
という人もいれば
「まだまだ感染症が気になる、これからもマスクはつけておこう」
という人もいると思います。
しかし、それ以上に「まわりは一体どうするんだろう」
と、まず最初に気になった方も多いのではないでしょうか。
マスク着用する、しないは、個々の判断なので
個々が判断すればよく、それ以上でも以下でもないのですが
「同調圧力」とよく言われるように
まわりに左右されてしまうのも事実です。
今日お伝えしたいのは
まわりに左右されないようにしましょうという話ではなく
様々な事情により
マスクをつけることが苦痛になる人もいれば
一見わからなくても病気などで
マスクをつけざるを得ない人もいる。
それぞれの立場の方がいらっしゃるということ。
反対側の立場の方を否定するのではなく
相手が事情を抱える「背景」を想像して差し上げることが
大切かと思います。
最近、SDGsの普及やLGBTQの方への理解など
多様性を認める社会を実現しようというムードが
社会に広まってきています。
このマスクをつけるつけない、の問題も
そういったムードの後押しになり
つける方もつけない方も尊重した
世の中になっていくよう願っております。