いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
今日は「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」ということばを
紹介したいと思います。
曹洞宗を開かれた道元(どうげん)禅師のことばと
言われています。
曹洞宗の総本山である福井県の永平寺(えいへいじ)の入口にも
「脚下照顧」と書かれているそうです。
自分の足元を照らし(自らを)顧(かえり)みる
ということで
私たちは人のことに目がいきがちですが
まわりの文句を言う前に
足元を照らして自分を顧みなさい
という意味もあるようです。
また、はきものをそろえましょう
という時にもよく引用されます。
はきものをそろえる、ということについては
こんな詩があり合わせて紹介させていただきます。
はきものをそろえると
心もそろう
心がそろうと
はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすれば きっと
せかいじゅうの
人の心もそろうでしょう
自分の心ももちろんですが、人の心のみだれも
「そっと」なおしたり寄り添ったりできるようになりたいものだな
と感じさせられる詩だとおもいます。