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ブログ

2023-09-05 08:00

9月はお彼岸


おはようございます。
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みくださりありがとうございます。

8月も終わり、お寺の話でいうと
お彼岸が近づいてきました。

お盆が終わったところでもうお彼岸、といった感じで
正直、おまいりに来られる方の数でいうと
春のお彼岸よりも秋のお彼岸のほうが
例年すこし少なかったりします。

けれど毎年お話させていただくように
秋のお彼岸の中日である、「秋分の日」は
祝日法で「先祖をうやまい なくなった人々をしのぶ」日
とされるほど、だいじにされてきました。

ではどうして秋分の日がご先祖をしのぶ日なのでしょうか。

それは、秋分の日(と春分の日)は
太陽が真西に沈むからです。

西には西方浄土(さいほうじょうど)といい
なくなった方が過ごされているお浄土があるから。

太陽が真西に沈んだその先には
ご先祖さまや、なくなった大切な方々がいらっしゃる
お浄土があり
そちらを見て手を合わせるのに最適な日だと考えられた
からだと言われます。

そして、その前後1週間が「お彼岸」です。
わたしたちも、いずれなくなったときには
ご先祖さまや大切な方々のいらっしゃる
お浄土にいけるように、仏道修行を積みましょう
という期間です。

その修行期間には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といい、
6つの修行をするのがよいとされています。

こちらでも何度か紹介していますが、あらためて。

1つ目が、「布施(ふせ)波羅蜜」
人に、見返りを求めずに、物でも行動でも、差し上げること。

2つ目に、「持戒(じかい)波羅蜜」
戒律(かいりつ)や決められたルールを守ること。

3つ目に「忍辱(にんにく)波羅蜜」
人生につきものな様々な苦難に堪え忍ぶこと。

4つ目が「精進(しょうじん)波羅蜜」
仏道や自分の信じる道への努力を続けること。

5つ目が「禅定(ぜんじょう)波羅蜜」
精神を統一させること。冷静な心を保つこと。

6つ目が「智慧(ちえ)波羅蜜」(または般若波羅蜜)
ものごとの真理をみきわめる知恵をつけること。

ちなみにですが、お彼岸の過ごし方のモデルケースを
今回は紹介しようと思います。

この6つを順番に1日ずつ行います。

たとえば今年でいうと
お彼岸の入りである9月20日(水)は
「布施波羅蜜」を実践する。
なにかひとつでも、人に、見返りを求めずに
物でも行動でも、差し上げてみましょう
「ありがとう」と言われなくてもOKです。

9月21日(木)は「持戒波羅蜜」、
決められたルールを守ることをテーマに過ごしましょう。
いつもならまあいいかと思うようなことでも
一度きちんと守ってみましょう。
新しい発見があるかもしれません。

9月22日(金)は「忍辱波羅蜜」、
いやなことやつらいことがあっても
じっと耐え忍びましょう。
「怒らない」ことも忍辱波羅蜜です。

9月23日(土・祝)は
最初に書きました「お彼岸の中日」です。
法律のままに、「ご先祖を偲び、うやまいましょう。」
この世に生きている私たちが、ご先祖のいいところを
ひとつでも引き継げれば最高です。

9月24日(日)は「精進波羅蜜」、
なにか、取り組みたいけど取り組めていなかったことを
30分でもいいので、努力をはじめてみましょう。

9月25日(月)は「禅定波羅蜜」
精神統一、心を落ち着かせて過ごしてみましょう。
瞑想や座禅もよし、リラックスするひとときを
30分でも意識して過ごしてみましょう。

彼岸の終わり、結岸(けちがん)の9月26日(火)は
「智慧波羅蜜」、ものごとの真理をみきわめてみましょう。
まずは、ものごとを色んな角度から見てみることです。
相手の気持ちになって考えてみると
普段は見えなかったものが見えてくるかもしれません。

今年のお彼岸(9月20日~26日)はぜひ
こちらをやってみていただければとおもいます。