おはようございます。
今朝も、「八正道」の話のつづきです。
今日は第三、「正語」について
「正語(しょうご)」とは、
正しい言葉を使いなさい、ということです。
正語には、以下の4つがあると言われています。
1.不妄語(ふもうご)
2.不綺語(ふきご)
3.不悪口(ふあっく)
4.不両舌(ふりょうぜつ)
「不妄語」とは、
「妄語」とはうそのこと。
うそをついてはいけないということです。
「不綺語」とは、
心にもないような、お世辞が過ぎることを言ってはいけない。
中身のないことを言ってはいけない。
「口からデタラメ」はだめだということです。
「不悪口」とは、
そうです、人の悪口を言ってはいけない、ということ。
ただし、本来は「乱暴な言葉を使ってはいけない」
という意味だそうです。
「不両舌」とは、
人と人を仲違いさせることを言ってはいけない。
「二枚舌」ですね。
両方にいい顔をして、
さらに人間関係を悪化させるようなことをしてはいけない。
これら、小学校の「道徳」の時間に出てきそうなことですが、
(やはり仏教に共通することですが)
これらは、わかっていても
「実践することが難しい」
ことだといえます。
社会で生活していて、
お世辞を使わないといけない時もあるでしょう。
同意を求められ、本当は思っていないのに
そうですね、と言わないといけない時もあるでしょう。
しかし、心にもない言葉や二枚舌、そしてうそは、
時に(本当のことがわかった時)、
相手を大変傷つけたり、
その場の人間関係をつぶしてしまうことにも
なりかねません。
できることなら使わない方がいいでしょう。
しかしそうもいかない時もある。
なので、私はこの「正語」を
「自分の発する言葉に責任をもつ」
と捉えています。
売り言葉に買い言葉ではなく、
できれば、一歩立ち止まってから
(これは「悪口」、乱暴な相手を傷つける言葉にならないだろうか、と)
言葉を発するようにする。
また、相手をほめる時には、
本当に認めていることを(探し、)言う。
二枚舌のようなことを言わないといけない時は、
それが相手に伝わっても責任のとれることを言う。
など、
(先を見据えて)よく考えて、言葉を選び、使うこと。
これができれば、一歩「正語」に近づけるのではないかと思っています。