おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
お盆の季節になりました。
仏教界では、最も忙しいシーズンです。
同時に日本人が最も仏教とかかわる時期でもあるかと思います。
一般的に、(特に関西地方の)お盆は、
8月13日~15日をさします。
お盆のはじまりは、
お釈迦さまの弟子である目蓮尊者の母親が
餓鬼道(がきどう)に堕ちていて、
(餓鬼道とは、地獄の次に苦しいと言われる世界です)
目蓮尊者が、その母親を救うために
お釈迦さまにその方法をたずね、
教えられた盂蘭盆会(うらぼんえ)を行った、というものです。
本来、お釈迦さまが説かれたのは
先祖供養だけではないのですが、
現在の日本では、先祖供養が中心になっています。
さて、目蓮尊者の母親が餓鬼道に堕ちた理由ですが、
目蓮尊者にとっては大変いいお母さんだったそうです。
しかし、お母さんは、わが子がかわいいあまり、
わが子に与えようと、人のものまで得たり、
他人に施しをしていなかった。
つまり私の子だけに優しかったというのです。
自分だけがよければいいのではありません。
同じように、
できれば、みなさんのお家のご先祖さまだけでなく、
ご近所さんやお世話になっている人のご先祖さままで
供養している気持ちで、
お手を合わせになっていただければ
最高のお盆の迎え方になるかとおもいます。