おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
昨日はSMAPのおそらく最後の番組があり
ニュースになっていました。
最後に歌われていたのはやはり
「世界に一つだけの花」でしたが、
「ナンバーワンにならなくてもいい、
もともと特別なオンリーワン」
というフレーズは、
たくさんの人を勇気づけたことと思います。
『ぼくを探しに』という絵本があります。
主人公はボールのようにまるい形をした「ぼく」。
その「ぼく」には欠けている部分があり、
そのために速く転がれません。
それがおもしろくなくて、
「ぼく」は自分のかけらを探しに旅に出ます。
完全なまるい形になれば幸せになれると思ったからです。
あまり速く転がれないおかげで、
蝶がとまりに来てくれたり、
ミミズと話をすることができて、
だいじな「ぼく」のかけらを探す旅なのに
鼻歌が出てきます。
ある日、とうとう「ぼく」にぴったりなかけらが見つかり、
「ぼく」は喜んで転がり出すのですが、
今度はあまりに速く転がりすぎて、
小さなミミズとも話せなくなり、
花のいい香りもわからなくなり、
蝶もとまりに来てくれなくなってしまいます。
そこで「ぼく」はせっかく見つけた自分のかけらを手放し、
「なるほど、そういうことだったのか」
とつぶやきます。
なにかとナンバーワンを目指すことのおおい人間社会ですが、
もともと、オンリーワンであることを忘れないで
日々をしっかりと歩んでいきたいものです。