おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
最近、グリーフケアというものを
少し学んでいます。
グリーフとは、
「喪失体験による悲しみ、嘆き」
のことで、一般に
「死別による悲しみ」
のことをいいます。
私も、僧侶という立場上、
死別の場面に立ち会いますので、
学んでおかなければいけないと思っています。
今日は、直接グリーフケアの話では
ないのですが、
講師の先生がおっしゃっていた
エピソードで心に残っているものを
一つ紹介します。
ある男性がいて、
その人は少し口が荒かったといいます。
奥さんが作ってくれた朝食が口に合わなかったその人は
「バカ野郎、こんなまずいメシが食えるか」
と吐き捨てて仕事に向かったそうです。
その3時間後、職場に
「奥さんが事故に遭い、運ばれたので
病院にすぐに来てください」
と連絡がありました。
すぐに病院に向かいましたが、
奥さんは息をひきとっていました。
事故現場には、スーパーの袋から、
じゃがいも、ニンジン、タマネギが
転がっていたそうです。
それは、その男性の好物、
カレーの具材だったそうです。
その男性は、それ以来、
ふさぎ込んだまま年月を過ごしたといいます。
なんとも哀しい話です。
「死」はいつ、誰のもとにやってくるか
わかりません。
せめて、最後、別れ際のことばだけでも
気をつけて過ごそう、と思っていただける
方がいれば、ほんの少し
このご夫婦がむくわれるような気がして
紹介させていただきました。