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思考に気をつけなさい

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんにちは。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
 
友人と話していると時々、
「お坊さん的ないい話を聞かせて」
と言われることがあるのですが、
その頻度と同じくらい、
「こんな名言聞いたんやけど、仏教でも一緒なん?」
と聞かれることがあります。
 
ことばの力とはやはり大きいのでしょう。
格言、名言には、宗教的、仏教的なものが多いように感じられるのも、
真理をついたことばだからこそなのでしょう。
 
ここで大事だと思うのが、仏教とは、実践の教えであるということです。
 
 
以前、毒矢のたとえのはなしを紹介させていただきました。
 
毒矢に撃たれたら、
なぜ、誰が、どうやって、私を撃ったのか
考えるより前に、
毒矢を抜いて治療するのが先でしょう。
 
この世で、多くの苦しみを抱えた私たちは、
苦しみの原因を考えることより、
その苦しみから逃れるのが先決といえるでしょう。
 
そのために、仏教では、
(お念仏や禅など)実践を勧めるのです。
 
 
世の中には様々な、格言、名言がありますが、
それらを聞いて仏教的な響きがするのは、
まさに「毒矢を抜いて治療する」一つの方法を
示してくれているからではないでしょうか。
 
 
今回、友人が気に入っていた
有名ですが、マザーテレサのことばを、最後に紹介します。
 
 
 
思考に気をつけなさい、
 
それはいつか言葉になるから。
 
言葉に気をつけなさい、
 
それはいつか行動になるから。
 
行動に気をつけなさい、
 
それはいつか習慣になるから。
 
習慣に気をつけなさい、
 
それはいつか性格になるから。
 
性格に気をつけなさい、
 
それはいつか運命になるから。
2016-11-15 13:36:29

どちらでもいい

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんばんは。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
 
今、フェイスブックやネット上で注目されているという、
田口久人さんの『どちらでもいい』という詩を
友人に教えていただきました。
 
素晴らしい詩だと思います。
 
お坊さんとしての感想を述べさせていただくと、
 
仏教の、執着するな、こだわるな、という教えと、
「正見(しょうけん:ものごとを正しく見ること)」、
「中道(ちゅうどう:両極端をはなれること)」の精神を
思い起こさせるところがあります。
 
が、せっかくですので、
初見の方はみなさん自身で味わってみてください。
 
以下に紹介します。
 
 
 
『どちらでもいい』
 
友達は多くても少なくてもいい
本音を話せる人がいるなら
 
年収は高くても低くてもいい
幸せに過ごせるなら
 
家は広くても狭くてもいい
自分に合っているなら
 
モノを増やしても減らしてもいい
大切なものがわかっているなら
 
頭が良くても悪くてもいい
まわりを喜ばせられるなら
 
性格は明るくても暗くてもいい
個性の1つだから
 
化粧は厚くても薄くてもいい
自分の魅力が伝わるなら
 
子供は褒めても叱ってもいい
愛情が伝わっているなら
 
夢は小さくても大きくてもいい
叶えられるなら
 
人生は短くても長くてもいい
本当に後悔をしないのなら
 
2016-11-01 17:54:18

食前のことば

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんにちは。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
 
今日は、私の所属する浄土宗で、
「食作法(じきさほう)」という
食事をとる際に行う作法の中で、
「食前のことば」を紹介したいとおもいます。
 
 
「われここに食(しょく)をうく。
 
つつしみて、
 
天地の恵みを思い、
 
その労(ろう)を謝(しゃ)し奉(たてまつ)る。」
 
 
その後に十念
(浄土宗で最上の行いであるお念仏を十遍となえること)
(なむあみだぶつを10回です)
をして、いただきますをします。
 
天地のめぐみがなければ食にはありつけません。
 
また、お百姓さんをはじめ、様々な人の手によって、
今私たちが、食べられる状態になっています。
 
「一人で生きているのではなく、生かされている」
ということを、今日も実感して
おいしくごはんをいただきましょう。
2016-10-25 17:11:35

光いっぱい

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
 
今日は、以前一度紹介した、
浄土真宗のお坊さんである
東井義雄(とういぎゆう)さんのことばを
また紹介したいと思います。
 
 
 
やんちゃな子からは
 
やんちゃな子の光
 
 
おとなしい子からは
 
おとなしい子の光
 
 
気のはやい子からは
 
気のはやい子の光
 
 
ゆっくりやさんからは
 
ゆっくりやさんの光
 
 
正直者からは
 
正直者の光
 
 
光いっぱい
 
 
 
『阿弥陀経』いうお経に
 
「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」
 
(しょうしきしょうこう おうしきおうこう
しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)
 
という一節があります。
 
これは、私たち一人一人が、それぞれの色を持ち、
光り輝いているということを表しています。
 
他の人と比較するのではなく、
それぞれの個性、輝きを尊重しましょう。
 
特に子育ての現場などでは
よく話させていただくことばと一節の紹介でした。
2016-10-18 08:23:13

今できることをしよう

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
本当にありがとうございます。
 
10月になり、朝夕は一気に涼しさが増してきましたね。
 
今日は『中阿含経』というお経の一節を紹介しようと思います。
 

 
 
過去を追うな。
 
未来を願うな。
 
過去はすでに捨てられた。
 
未来はまだやってこない。
 
だから現在のことがらを、
 
現在においてよく観察し、
 
揺らぐことなく動ずることなく、
 
よく見きわめて実践せよ。
 
ただ今日なすべきことを熱心になせ。
 
誰が明日、死の訪れることを予知できるだろうか。
 

 
 
過去にとらわれすぎると、
今も未来も輝かなくなってしまいます。
 
頭の中の未来は幻にすぎません。
未来を心配せず、今できることをしよう。
 
明るく、楽しく、生きることを心掛けて
未来は仏さまにおまかせしましょう。
2016-10-04 08:00:00

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