いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
前回、『阿弥陀経』の一節(青色青光・・・)を紹介しましたが
「多様性を認め合う」ことが大切と最後に書かせていただきました。
これはなかなか簡単には進まないこともあるかとは思いますが、
世界的に、意識は向けられつつあるように感じます。
SDGsの17項目の5番目にも
「ジェンダー平等を実現しよう」とあります。
(その他項目にもいえるところはありますが)
日本でも、近年の赤ちゃんの名づけランキングを見ると
ジェンダーフリーな、ジェンダーレスな名前が多いようです。
(具体的には検索してみてください)
みんな違うからこそお互いに尊重し、よりよい世界をつくっていく。
このことが、たとえばお子さまにも
とてもイメージしやすいと思える詩があります。
大変有名な、教科書にも載るもので恐縮ですが
青色青光・・・の話をさせていただく時に
どうしても紹介したくなり、今回も、金子みすゞさんの
『私と小鳥と鈴と』を載せさせていただきます。
十分ご存知と思いますが、「多様性を認め合う」ことに思いをはせて
もう一度味わってみていただければ幸いです。
『私と小鳥と鈴と』 金子みすゞ
私が両手をひろげても
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のように
地面(じべた)を速くは走れない
私がからだをゆすっても
きれいな音は出ないけど
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ
鈴と 小鳥と それから私
みんなちがって みんないい