いつも「管理栄養士の食事ノート」をお読みくださり、どうもありがとうございます。
私はある特定の化学物質の過敏症です。
それはアレルギーなどとは違い血液検査などでは発見できませんでした。
ですが、明かに体調に不調が出ます。
過敏症でない方には何ともない物質が、自分だけには不快に反応する。
私のように病気とまではいかないけれど日常生活で困っているかたの参考になれば・・・と思い、私が読んで参考になったと思う本をこちらで紹介させていただきます。
「家庭でできる身のまわりの化学物質から家族を守る方法」
(著者は東海大学副学長で医学部長の 坂部貢さん です。)
身の回りにはどのような化学物質があるのか、どのように軽減させることができるか、うまく付き合っていくか、具体的にわかりやすく書かれています。
食事面でのことも参考になりました。
ビタミン・ミネラルは有害物質の解毒や排出を促します。
旬でない食材の多くは化学肥料を多く使っていることが多々あること、そしてビタミンミネラルの含有量が少ない傾向にあります。
というわけで、日常で出来る簡単な方法としては旬の食材を食べること。
今、日本人のミネラルバランスは危機的状況にあるといわれています。
原因としては野菜などに含まれるミネラルは昔と農法が変化し減ってきていること。
そしてミネラルは腸での吸収が難しく食べたものにより吸収が妨げられてしまうことがあります。
ミネラルの吸収を阻害したり排出する働きをする代表的なものが食品添加物に含まれるリン酸塩です。
栄養バランスを考えて食事しているつもりでも、加工品や総菜、外食、旬ではないものをたくさん食べている場合はビタミンミネラル不足になっていることも考えられます。
忙しく食事作りに時間がとれない時は総菜やレトルトを使用したり外食する。
いつもの元気で余裕があるときはバランスを考えて旬の食材で手作りする。
いろいろな事情で外食や総菜などが続いた場合は、信頼できるメーカーのサプリメントや健康食品でミネラルを補うという方法を選ぶこともできます。
現実的にできることとして、
重大なリスクを避けながら、生活や家計を壊さない範囲で上手に付き合うことを著者はすすめられています。
他にも生活習慣の工夫では、
多くの化学物質が体内で代謝の過程を経て汗や尿として排出されるため、有酸素運動や入浴、睡眠を大切にし、代謝を活発にすることがあげられていました。
つまり、運動・栄養・休養。
毎日の生活を整えて暮らすことが、大切ということがわかりました。
先にも書かせてもらいましたが、少しでもお困りの方の参考になれば嬉しいです。