いつもこうしん堂スタッフブログ ホメオパシースペースClear Skyを
お読み頂きありがとうございます。
先日、ご紹介した本
植物たちはそこまで知っている
感覚に満ちた世界に生きる植物たち
ダニエル・チャモヴィッツ著 河出書房新社
その中から私が一番興味深いと思った項目
「植物は嗅いでいる」を読みまして
やはり面白かったので、少し書いてみたいと思います。
植物が移動できないために
虫に葉を食われたりして生命危機を感じたときや
自身の果実が熟れたときなど
匂いを発して周囲に知らせているのだそうです。
かたく熟していないキウイをリンゴと一緒の袋に入れておくと
完熟が早まることを知っている人は多いと思いますが
リンゴの周囲にエチレンが放出されていてそれに反応するために
熟すとのこと。
全ての果実はエチレン様の有機化合物を放出していることが
その後の研究でわかっているそうです。
ただ、そのようなエチレン信号は食べる人間のために進化したのではなく
植物自身が干ばつや外傷などの周囲から受けるストレスに対応するための
調整剤として発達されてきたとのことです。
またサリチル酸は現在も使用される解熱鎮痛剤のもとになっている成分ですが
どんな植物にも多かれ少なかれサリチル酸を産出していて
免疫系を強化するための防御ホルモンとして利用されているようです。
自分の葉が虫に食べられたり
最近に感染したりすると
サリチル酸やサリチル酸メチルを放出して
自らを癒すのと同時に、周囲に匂いが漂うことで
それを他の葉や枝などが感知して、サリチル酸などを産生していくようです。
植物は揮発性物質を検知して、それを生理的信号に変換している
これは嗅覚と言えるだろう・・・
このように書かれています。
植物に鼻と言える部分がないのですが
このような形で物質を感じ、自らを守るすべを得ているんですね。
とても面白く興味深いです。
内容を抽出してまとめて書いたので
少しわかりにくい部分があるかもしれません。
すいませんm(__)m
興味のある方はぜひ本をお読み下さい。