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お盆を終えて

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
今年もお盆が終わりました。
このブログではめずらしく、所感を書かせていただこうと思います。
 
今年は全国的に天候がわるく、
雨の降り続くお盆となりました。
棚経(たなぎょう)といい、各お檀家さんを回らせていただく行事については
毎年、酷暑のなかを歩いて回るので
そういった意味では、例年より涼しくなり
ありがたい雨でありましたが、
やはり雨の中を回らせていただくのは、法衣は濡れますし
それなりに大変でした。
 
毎年、お盆が終わるとぐったりとするのですが
その中に、今年も一年やり切ったなという思いがあります。
どうやら、一年で最も忙しい時期なので
自分の中でお盆の時期が一つの区切りになっているようです。
 
お盆のおまいり(主に棚経)をさせていただいていても感じるのですが
この1年で、ペットロスを抱えていらっしゃる方に多くお会いしました。
 
コロナ禍で外出できず友人や親類たちにあまり会えないことに加え
そうでなくても独居の方が増えており
ペットが唯一の話し相手という方もおられます。
そういった方にとって、ペットは子どものような存在であり
家族の一員であるといえます。
 
そのペットが亡くなった場合の「ペットロス」については
まだまだ理解が進んでいない場合や地域も多いように感じます。
 
理解や支援が広がるのを願うとともに
私たち僧侶にとっても考えさせられる問題であると思います。
 
先にも書きましたが、どうもお盆が終わると
1年が終わったような感覚になるのですが
もうすぐ秋のお彼岸です。
引き続き、日々精進していきたいと思います。
2021-09-07 08:00:00

盂蘭盆会(うらぼんえ)

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」
をお読みくださりありがとうございます。

まず、先日よりの豪雨災害に遭われました方に
心よりお見舞い申し上げます。

ひどかった梅雨も明け、夏も本格的になってきましたので
今日は「お盆」について書かせていただきます。

お盆とは、「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の略で
「盂蘭盆」とは
逆さまに吊られるような苦しみという意味があります。

どうしてそんな意味のことばがついたかといいますと

お釈迦さまの弟子のひとりに目連(もくれん)という方がいました。
目連は、神通力によって、亡き母の今の様子を見てみると
餓鬼(がき)の世界で苦しんでいました。

お釈迦さまになんとか母を救う方法はないかと尋ねたところ、
僧侶たちの修行が終わる7月15日に
(旧暦で考えるので、関西などでは8月15日を中心に行われます)
僧侶たちに供養して、
その僧侶たちが色んな世界にいる人たちを供養するなら
きっと母親も助けられるだろう
と言ったのがはじまりとされています。

この故事ですが、目連は
神通第一(神通力が弟子の中で最も優れていること)や
目連尊者(もくれんそんじゃ)と言われるほどの
立派な弟子でした。
その母親がどうして餓鬼となり苦しんでいたか
というところも気になるわけです。

目連からすると、
とても優しくて何でもしてくれたあの母親がどうして
と思ったわけなのですが、

その母親は目連にとっては、世界で一番優しかったが
実は、何でも自分の子どもにやってあげたいがために
まわりの子どもと差別してでも、自分の子どもにばかり
色々与えていた(から、餓鬼の世界に堕ちた)
と、この故事には説明されているようです。

ここが考えさせられるところかなと思いました。
自分さえ、自分の身内さえ、よければいい
という考え方にならないよう、
私たちも注意したいものですね。
2021-07-20 08:00:00

夏至

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」に
お目を通してくださりありがとうございます。
 
早いもので昨日、夏至も過ぎ、暑い毎日ですね。
一年で一番、日照時間が長いのが夏至。
でも、一年で一番暑い日は
おそらくその1~2か月後のことです。
 
この当たり前のことは、いつも私に
仏教の「縁起(えんぎ)」を思い起こさせます。
縁起とは「原因があって、結果がある」ということ。
すべての物事には、必ず
それを引き起こす原因があるということです。
 
日照時間が最も長い日から少し遅れて
最も暑い7月・8月がやってくるように、
原因となるものごとがあって、
その結果がおとずれるのです。
 
また、その逆で、今、手にしているもの、口にしているもの、
身に着けているもの、どれをとっても
原因となる事象が存在します。
元からここに存在していたものはありません。
 
小さな頃から、おうちで学校で
よく教えられた(と思います)、
米つぶひとつとっても、お百姓さんがいて
一生懸命田んぼを耕してくれたから、
また、天が雨を降らせてくれたから。
今の時代では、流通も考えないといけません。
運送業者さんがトラックで運んでくれたから。
また、炊飯器をメーカーさんが作ってくれたから。
またその部品を収めてくれる方がいるから。
と、挙げればきりがありません。
 
この世の中、自分一人では生きていけません。
まわりの人の支えがあってこそ生きられる。
 
この当たり前のことを
時々でもいいので
「ありがたい」と感じられることが
心の豊かさにつながるのではないかと思います。
 
私のように夏至から連想する必要はないかもしれませんが
日の長い夏の一日に、一度
縁起について思いをめぐらせていただければ幸いです。
2021-06-22 08:00:00

ひとやすみ

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」をお読みくださり
ありがとうございます。

今日は、一休さんとして有名な
一休宗純の、こんな短い詩を紹介したいと思います。


「有漏路(うろじ)より

無漏路(むろじ)へ

帰る一休み

雨ふらば降れ

風ふかば吹け」


「有漏(うろ)」とは、煩悩が「漏れる」様子から
煩悩にまみれている様子、有漏路とはつまりこの世を表します。

「無漏(むろ)」とは、漏れる煩悩のない様子で、
無漏路とは、さとりの世界を表します。

人生は、この世からあの世へと向かう
ほんのひとやすみ。

雨が降っても風が吹いても、気にしない。

嫌なことがあっても、そう長くは続かない
ということだと思います。

気負いすぎず、毎日を過ごしていきましょう。

2021-06-08 08:00:00

ことばのかたち

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
みなさん、おはようございます。
 
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」
にお目を通してくださり、ありがとうございます。
 
すみません、少し個人的に忙しい時期で、更新があいてしまいました。
またよろしくお願いいたします。
 
今日は、私のお寺で最も大切にしていることの一つ
「和顔愛語」ということについて考えてみたいと思います。
 
「和顔愛語(わげんあいご)」とは、
和やかな表情と、心やさしいことば(を心がける)ということですが、
 
コロナ禍の今、マスク越しに相手のお顔を見ることが多くなり、
「和やかな表情」を伝えようと思えば、よっぽど笑顔でないと
伝わりにくい、という現状があります。
 
そこで、せめて「やさしい、心のこもったことば」を使うことを
大切にしたいと思います。
 
私の師僧よりの教えを記しているノートを見直していると
このような詩を発見しました。
 
今回ブログに紹介させていただくにあたり
作者さんを調べたのですが見つからず
そのままの状態で紹介するかたちになり申し訳ないのですが
もしご存知の方がいれば、教えていただきたい思いも込めて
載せさせていただくことにします。
 
「ことばのかたち」
 
うれしいとき ことばはまるい
ピンポンみたいに はずんでいる
 
かなしいとき ことばはしかくい
ヒックヒックと つかえてしまう
 
おこったとき ことばはさんかく
ブスッブスッと つきささる
 
ことばに はげまされ
ことばに いましめられ
ことばに ほろぼされる
 
かたちのない ことばだけれど
たしかにふれる こころにふれる
2021-05-18 08:00:00

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