お喜びのお声/有田川町ポッポ道ハイキング
尊いのは・・・
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもこうしん堂ブログをお読みくださりありがとうございます。
今日もひとつ詩を紹介できればと思います。
かなり以前にも一度こちらで載せさせていただいているかもしれません。
よくお伝えする、仏教詩人 坂村真民さんの詩の中から
尊いのは足の裏である という詩です。
「尊いのは足の裏である」
尊いのは
頭でなく
手でなく
足の裏である
一生 人に知られず
一生 きたない処と接し
黙々として
その努めを果たしてゆく
足の裏が教えるもの
しんみんよ
足の裏的な仕事をし
足の裏的な人間になれ
頭から光がでる
まだまだだめ
額から光がでる
まだまだいかん
足の裏から光がでる
そのような方こそ
本当に偉い人である
ある会社の就職試験の最終面接で
親の足を洗ったことはありますか?という質問があったそうです。
もちろん、ほとんどの人はないと答えましたが
なければ今日一度洗わせてもらってきなさい
ということで面接が終わったそうです。
その人は、面接で聞かれたもので仕方なく
こっぱずかしいけれど、仕方がないので親にお願いし
足を洗わせてもらったそうです。
想像以上にやせてしわがあり、
こんなに苦労をして私を育ててくれたのか
という思いがしたそうです。
そのことを後日伝えると入社試験で合格になったという話ですが
目立たなくても本当に人のためになることを進んでやる
ということが尊いことなんだと
改めて思い知らされた詩とお話の紹介でした。
2023-04-18 08:00:00
魚釣りの方法
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもこうしん堂ブログをお読みくださりありがとうございます。
今日はすこし記憶をたよりながら、、、になるのですが
以前教わったことのある、こんな話を。
昔、日本人が東南アジアに行っているとき
魚釣りをしている漁師さんたちに
効率的な魚の釣り方や道具の作り方を教えてあげた、という話です。
そのアジアの国の方はゆったりしていて
午前中は働いて、昼になったら休んでいます。
それも働くのは2日に1日くらいで
あとは音楽を楽しんだり友人と語り合ったりしています。
魚釣りの方法も、一本釣りのような感じで
日本人からしたら効率がよくないように見えます。
日本人は彼らに対して
もっとせっせと効率的に働くことを教えました。
けれども彼らはあまり進んでやり方を変えようとしません。
彼らが「効率をよくしてどうするんですか。」と言うので
日本人は「もっと効率よく毎日働くと稼げますよ。」と言いました。
彼らは「そんなに稼いでどうするんですか。」と言うので
日本人は「お金がたまったら早くリタイアできますよ。」と言いました。
彼らは「早くリタイアしてどうするんですか。」と言うので
日本人は「リタイアしたら、友人と語り合ったり
音楽を楽しんだりできるじゃないか。」と言いました。
という話です。
効率にとらわれるあまり
時間を有意義に使えていることが見えていなかったのですね。
2023-04-11 08:00:00
花見に行ってきました/生薬 桜皮:オウヒについて
カテゴリ : [水]漢方・薬膳こばなし
いつも、和歌山で漢方相談が出来るこうしん堂薬局の「こうしん堂ブログ」をお読み頂き有難うございます
先日、有田川町の粟生から清水に向かう川沿いの桜を
みに行ってきました(^^)
まずは、その写真をご覧ください
↑ 少し散り初めですが、とてもきれいでした
↑ コーヒーを入れながらも花びらが「ひらひら」
と舞い、とても風流でした
↑ 実はここは、去年自転車でデイキャンプに来た
ところです
少し坂道が続きますがまた自転車でも訪れたい
場所です
そして、本日は桜にちなんだ生薬の紹介をさせて
頂きたいと思います
さくらを使った生薬といえば「桜皮:オウヒ」
になります
桜皮:おうひは
バラ科ヤマザクラまたはその他近縁植物の、通例
周皮を除いた樹皮とされています
咳や痰に良いとされていて、その他、排膿・解毒
・解熱などにも良いといわれています
製薬会社によって異なりますが、漢方処方では
「十味敗毒湯」に配合しているメーカーさんも
いらっしゃいます
病院で使われるお薬で、「ブロチン液」という
お薬が御座いましたが、現在では発売中止になって
いるようです
という事で、本日はここまで
また、水曜日に・・・・
漢方相談が出来る「ジョイントキュア こうしん堂薬局」
2023-04-05 08:00:00
はきものをそろえる
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
今日は「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」ということばを
紹介したいと思います。
曹洞宗を開かれた道元(どうげん)禅師のことばと
言われています。
曹洞宗の総本山である福井県の永平寺(えいへいじ)の入口にも
「脚下照顧」と書かれているそうです。
自分の足元を照らし(自らを)顧(かえり)みる
ということで
私たちは人のことに目がいきがちですが
まわりの文句を言う前に
足元を照らして自分を顧みなさい
という意味もあるようです。
また、はきものをそろえましょう
という時にもよく引用されます。
はきものをそろえる、ということについては
こんな詩があり合わせて紹介させていただきます。
はきものをそろえると
心もそろう
心がそろうと
はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすれば きっと
せかいじゅうの
人の心もそろうでしょう
自分の心ももちろんですが、人の心のみだれも
「そっと」なおしたり寄り添ったりできるようになりたいものだな
と感じさせられる詩だとおもいます。
2023-04-04 08:00:00