こうしん堂セミナーのお知らせ/野遊び活動報告(^^)
象は柱であり壁である
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」に
目を通していただき、ありがとうございます。
今日はインドに伝わる
「群盲(ぐんもう)象を撫(な)ず」
という話をご紹介します。
ある王様が目の見えない人たちに象を触らせてあげました。
初めて象に接した彼らに感想を聞いてみると、
耳を触った者は「象はうちわのような生きものだ」と言い、
足に触った者は「象は柱のようですね」と言い、
尻尾を触った者は「象はほうきみたいだ」と言い、
胴体に触れた者は「象というが、ただの壁じゃないか」と
とそれぞれが言い合って、
最終的に大げんかになってしまいました。
という話です。
もちろんこれは目が見える見えないの話ではなく、
ちまたによくある状態を表しています。
皆が(自分としては)正しいことを言っているのに
話が食い違ってしまって、
その結果対立が起こっています。
それは、だれもが、ある物事の一部しか知らないのに
全てを知っているかのように思ってしまうこと
が原因であったりします。
このインドに伝わる話は
「物事の一部を理解しただけで、すべてを理解した
と思い込んでしまうこと」の戒(いまし)めとして
語り継がれているのだと言われます。
人と意見が対立したときのことを考えてみましょう。
たとえば、お子さんのことで夫婦がもめている。
けれど、象(本当の目的)は
ご主人も奥さまも
「お子さんに幸せになってほしい」ことであることが多いです。
それぞれに仕入れた一部の情報(しっぽを撫でたりすること)
がすべて正しいように思い込み
(相手の言うようにするなんて子どものためにならないと)
けんかになっているだけかもしれません。
意見の対立があったときは一度立ち止まって
この「群盲象を撫ず」のお話を
思い返してみていただけると幸いです。
自分の意見は本当に全体(象)を捉えているだろうか。
また反対に、相手は象のどの部分を撫でて
そのような意見を言っているのだろうか。
一度立ち止まってこんなことを想像するだけで
すこし、相手の気持ちがわかったりするものではないでしょうか。
2023-07-04 08:00:00
量より質のホメオパシー
カテゴリ : [金]ホメオパシースペース 「Clear Sky」
いつもこうしん堂ブログ ホメオパシースペースClear Skyを
お読みいただきありがとうございます。
本日は 量より質のホメオパシーと題してみました!
ホメオパシーで摂っていただくレメディは
すごく薄められたものを使用しているのですが
ホメオパシーを創始したハーネマンは
効果を発揮する最小の量を最小の回数で摂ることが基本だと
言っています。
まさに「質」です!
さらに、レメディを選択するうえでも
「質」が大切です。
レメディにもそれぞれ独特の質があり
似ている質を持つことがレメディ選択するのに
重要になってきます
似た症状を持っていることに加えて
レメディの質、性格のようなものを
ちゃんと合わせて使用すること。
これが大切です。
セッション後、分析をさせて頂きながら
セッションを受けて頂いた患者様の質がどのようなものか
また合う質を持つレメディがどれなのか
じっくり考えてお選びしています。
ご自身で急な症状に使われるときは
この質について感じながら選んでみてください。
2023-07-01 12:06:00
お喜びのお声/セミナーでの講師活動再開/デイキャンプにて
カテゴリ : [水]漢方・薬膳こばなし
2023-06-28 14:00:00
10周年
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。
この6月に、こうしん堂薬局は10周年を迎えられ
まことにおめでとうございます。
ひとくちに10年といっても
日々の積み重ねを10年間やってこられたということで
尊いことだと思います。
今日は、こちらで以前にも一度書いたかもしれませんが
「三階建て」のお話を。
(『百喩経(ひゃくゆきょう)』というお経に出てくる話を
わかりやすくすこしアレンジしています。)
あるところに、一人の大金持ちがいました。
彼が、となり町の大金持ちに招待され、家に行ってみると
なんと、そのおうちは「三階建て」でした。
当時、そのあたりでは二階建ての建物ですらめずらしく、
彼は「三階建て」の建物がほしくなりました。
これまで彼は、なんでも自分の思い通りに
事を進めることが多かったので
すぐに三階建ての建物が手に入ると思っています。
彼はさっそく大工を呼び、「三階をつくれ」と命じました。
大工は毎日やってきては朝から晩まではたらきますが
なかなかすぐにはできません。
ある日、彼はしびれを切らして
「まだか」と大工に聞きました。
すると大工は
「はい、今大急ぎで基礎をつくっているところです。」
と答えました。
彼は仕方なく我慢しましたが
一週間後、また「まだか」と聞きます。
大工は「今、1階をつくっているところです。」と答えると、
彼はこう言ったといいます。
「なに?1階などいらない。いますぐ3階をつくれ。」
という、笑い話のようなオチですが
結果だけを求めてもうまくはいかず
いい結果を得るにはやはり、日々の積み重ねが大事である
というたとえ話に、この話を選ばせていただきました。
あらためて10周年、おめでとうございます。
2023-06-20 08:00:00