中秋の名月
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもこうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みくださりありがとうございます。
今週の29日は、中秋の名月です。
天気も今のところよさそうですね。
浄土宗を開かれた、法然上人が
こんな歌を残されています。
一時、高校野球で上宮高校や上宮太子高校の校歌として
日本一(か定かではありませんが)短い校歌として
有名になった、「月かげ」という歌です。
月かげの いたらぬ里は なけれども
ながむる人の 心にぞすむ
月かげ(月影)とは、月の光という意味です。
簡単に訳すと
月の光が届かない所はない
(どんな里にも届いている)けれども
その月の光は、眺める人の心にだけすみわたるものだ
ということで、
この「月の光」は、仏教の教えに例えられたり
ご先祖が見守ってくださっていることに例えられたり
自分が恵まれているということに例えられたりします。
松下幸之助は、採用面接ではかならず
「あなたは運がいいですか」と聞いたと言われます。
人生、いいこともわるいことも当然起こります。
ただ、その出来事を受けて
「運がいい」と捉えられるかどうか。
まわりの人に恵まれているんだと気づけるかどうか。
この話を聞くと、月かげの歌に通じるようにいつも
思っています。
また、ご先祖が見守ってくれているということについても
同じだと思っています。
29日は、お月さまにご先祖さまを思いうかべて
見守ってくださっていることに思いをはせてみては
いかがでしょうか。
2023-09-26 08:00:00
秋ばてに・・・大人も子どももちょっとした手当
カテゴリ : [月]管理栄養士の食事ノート
久しぶりの更新になってしまいました。
皆様お元気でしょうか?
今年は梅雨の湿気がひどく、その後猛暑となり、体調を崩されている方が大変多いようですね。
お恥ずかしいですが、我が家も家族全員が秋ばて状態です(+_+)
息子の周りでも体に疲れが残っている子が多く、体調を崩しているのみではなく、集中力が無かったり、クラスメートに冷たかったり、精神面で影響が出ている子もいるようです。
うちの息子も体調が悪く、アレルギーで咳が続いたり、便秘になったりして、学校でもイライラしがちな様子。
そこで、手足やお腹を触ってみるととても冷えていたりします。
お腹にしばらく私の手を当ててあげると、ふっとゆるんでおトイレで排便したり・・・
そして足湯で温めてあげるとリラックス出来てとてもいいです。
たらいにくるぶしくらいまでつかるようにお湯を入れて、いい香りのバスミルクや精油をたらして両足をあっためてあげます。
ですが、冷えがひどいときは足湯をしても足先が少し温まっているだけでふくらはぎや体の中心部を触ってみるとまだまだ冷たいことも。
そんな時は、膝に湯たんぽを乗せて、追加で足湯をしてあげるとよく温まります。
子どもだけでなく大人もおすすめです。
夏休みが終わり、お腹もお疲れかと思います。
我が家では「梅しょう番茶」を飲んでいます。
梅しょう番茶は疲労回復・胃腸強化・冷え性・下痢などによいといわれています。
自然食のお店などにお湯で溶かすだけのチューブタイプのものが売っていたりしますが、梅干しと醤油としょうが汁と三年番茶で作ることが出来ます。
(梅干しや醤油は添加物に頼らない製法のもので。)
体の疲れや不調がひどいときは朝晩飲んでもよいかと思います。
子どもも薄めてのませてあげると最初は酸っぱくて嫌がることもありますが、体になじむのでだんだんとよく飲んでくれるようになります。
息子の話ですが、以前、体調不良の時に自分から「足湯はしないの?」と言ったり、番茶に梅干しを入れたりすることがありました。
その時、「自分の不調を自分で癒す力につながっている~!」と感心しました。
私はつい自分の体の声を無視して手当しないで体調を崩すタイプですので、ちょっとうらやましくなりました(^_^;)
どちらもちょっとした手当なのですが、やってみると体が喜ぶのがよくわかりますよ♪
2023-09-25 08:00:00
お喜びのお声頂きました/「大和葛城山」登山
お喜びのお声頂きました/8月の写真いくつか
9月はお彼岸
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
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お読みくださりありがとうございます。
8月も終わり、お寺の話でいうと
お彼岸が近づいてきました。
お盆が終わったところでもうお彼岸、といった感じで
正直、おまいりに来られる方の数でいうと
春のお彼岸よりも秋のお彼岸のほうが
例年すこし少なかったりします。
けれど毎年お話させていただくように
秋のお彼岸の中日である、「秋分の日」は
祝日法で「先祖をうやまい なくなった人々をしのぶ」日
とされるほど、だいじにされてきました。
ではどうして秋分の日がご先祖をしのぶ日なのでしょうか。
それは、秋分の日(と春分の日)は
太陽が真西に沈むからです。
西には西方浄土(さいほうじょうど)といい
なくなった方が過ごされているお浄土があるから。
太陽が真西に沈んだその先には
ご先祖さまや、なくなった大切な方々がいらっしゃる
お浄土があり
そちらを見て手を合わせるのに最適な日だと考えられた
からだと言われます。
そして、その前後1週間が「お彼岸」です。
わたしたちも、いずれなくなったときには
ご先祖さまや大切な方々のいらっしゃる
お浄土にいけるように、仏道修行を積みましょう
という期間です。
その修行期間には「六波羅蜜(ろくはらみつ)」といい、
6つの修行をするのがよいとされています。
こちらでも何度か紹介していますが、あらためて。
1つ目が、「布施(ふせ)波羅蜜」
人に、見返りを求めずに、物でも行動でも、差し上げること。
2つ目に、「持戒(じかい)波羅蜜」
戒律(かいりつ)や決められたルールを守ること。
3つ目に「忍辱(にんにく)波羅蜜」
人生につきものな様々な苦難に堪え忍ぶこと。
4つ目が「精進(しょうじん)波羅蜜」
仏道や自分の信じる道への努力を続けること。
5つ目が「禅定(ぜんじょう)波羅蜜」
精神を統一させること。冷静な心を保つこと。
6つ目が「智慧(ちえ)波羅蜜」(または般若波羅蜜)
ものごとの真理をみきわめる知恵をつけること。
ちなみにですが、お彼岸の過ごし方のモデルケースを
今回は紹介しようと思います。
この6つを順番に1日ずつ行います。
たとえば今年でいうと
お彼岸の入りである9月20日(水)は
「布施波羅蜜」を実践する。
なにかひとつでも、人に、見返りを求めずに
物でも行動でも、差し上げてみましょう
「ありがとう」と言われなくてもOKです。
9月21日(木)は「持戒波羅蜜」、
決められたルールを守ることをテーマに過ごしましょう。
いつもならまあいいかと思うようなことでも
一度きちんと守ってみましょう。
新しい発見があるかもしれません。
9月22日(金)は「忍辱波羅蜜」、
いやなことやつらいことがあっても
じっと耐え忍びましょう。
「怒らない」ことも忍辱波羅蜜です。
9月23日(土・祝)は
最初に書きました「お彼岸の中日」です。
法律のままに、「ご先祖を偲び、うやまいましょう。」
この世に生きている私たちが、ご先祖のいいところを
ひとつでも引き継げれば最高です。
9月24日(日)は「精進波羅蜜」、
なにか、取り組みたいけど取り組めていなかったことを
30分でもいいので、努力をはじめてみましょう。
9月25日(月)は「禅定波羅蜜」
精神統一、心を落ち着かせて過ごしてみましょう。
瞑想や座禅もよし、リラックスするひとときを
30分でも意識して過ごしてみましょう。
彼岸の終わり、結岸(けちがん)の9月26日(火)は
「智慧波羅蜜」、ものごとの真理をみきわめてみましょう。
まずは、ものごとを色んな角度から見てみることです。
相手の気持ちになって考えてみると
普段は見えなかったものが見えてくるかもしれません。
今年のお彼岸(9月20日~26日)はぜひ
こちらをやってみていただければとおもいます。
2023-09-05 08:00:00