いつも「管理栄養士の食事ノート」をお読みくださり、どうもありがとうございます。
先日、主人と「便利さ」について話をしていました。
便利な家電や機械が世間ではたくさん出回っていますし、
不便を少しでも無くすように便利な商品が日々開発されています。
便利情報もたくさん出回っています。
便利な生活に慣れすぎてしまい、便利さを追求しすぎて、「不便」は悪いものように一見感じてしまいがちです。
ですが、この「不便」がもたらす「有益」さを京都大学で研究しているところがあるそうです。
(不便益とかいうらしいです。)
主人がホームページを出してくれたので、一部読んでみると心に響いた文がありましたので、ここで紹介させてください。
京都のある、帆布でカバンを作っているお店の職人さんの作業における心構えの言葉。
「無駄ははぶいても、手間ははぶきたくない。」
「無駄」と「手間」は全く別物である、と。
私たちの生活の中ではひょっとして「無駄」と「手間」を混同させてしまっているのかもしれないと思いました。
不便さを排除しすぎて、本当は必要な「手間」をも排除してしまっていないか?
とても考えさせられました。
料理でも言えること。
たとえば、
レンチン(レンジで加熱)で簡単・便利に煮物、、、なんかもありますけど、
火にかけた鍋でじっくりと煮た煮物にはかないません。
味も消化にも良いのは後者です。
今後、
「今やっていることは、無駄なのか、手間をかけている作業なのか?」
ちょっと立ち止まって考えてみたいと思います。
面倒くさく不便に感じがちな「手間」が、
キラキラと輝き出し、そこに意味を見出して、
やる気が出てくるのではないかと思いました。