いよいよ先週から夏休みが始まりましたね。
我が家の小学生も夏休みです。
この時期、インターネットでいろいろなブログ・記事などを読んでいると、まるで世の親たちを困らせるものの代名詞のような「夏休み」(笑)
リアルに身近なママさんたちの悲痛な声もこの時期によく聞きます(^_^;)
「三度の食事の用意が大変!!」、「給食ありがたい!!」、「子どもがずっと家にいてしんどい」、「だからお出かけたくさん予定して、お金も大変~」
など、いろいろな嘆きが毎年長期休みに入ると聞こえてきます。(わかりますよ~)
そんな「恐怖の夏休み!」と思っていらっしゃる親御さんに、今回、ちょっと肩の力を抜いてもらえることを伝えられたら・・・と思いました。
「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴
こちらのタイトルの本を読まれたことはありますか?
料理研究家の土井善晴先生の本です。
以前こちらのブログでも一度紹介させてもらいましたが、ぜひ皆様に読んでいただきたい本です。
タイトルだけで癒されませんか(笑)?
本の中で「ハレ」と「ケ」について書かれているのですが、私たちの今の生活はあまりにも「ハレ」に傾倒しすぎている、と感じます。
「ハレ」の食事と「ケ」の食事を分けて考え、毎日繰り返される普段の食事(いわゆる「ケ」の食事)は凝ったものではなく、一汁一菜の繰り返しでよい。
毎日の食事は食べてすぐ「わぁ美味しい!」もの(ごちそう)である必要などない。
本の内容は私の文章ではとても伝えきることは出来ないのですが、日常繰り返される家庭での料理についての考え方としてあまりにも本質を見抜かれています。
華やかな「ハレ」や映えに、疲れている方に。
我が家も数年前から参考にさせていただき、何はなくても、五分つきの玄米ごはんと本物の味噌を使ったお味噌汁、梅干しに助けられています。
そんなので子どもが喜ぶ?という声が聞こえてきそうですが、「ケ」の毎日でそうそう喜ばす必要はありません。
ぜひ本を読んでみてくださいね。
余談ですが、子どもの毎日についても同じだなぁ・・・と思うお話を、つい先日教えていただく機会がありました。
繰り返される日常の中で(特に幼い)子どもは最も成長するそうです。
長期休暇では、非日常的なレジャーや遊びにたくさん連れて行かないと!とどうしても肩に力が入ってしまいますよね。
レジャー=経験・良い刺激、だと思いすぎないこと。
毎日繰り返し行われる日常での活動を大切にすること。
与えすぎず暇を作ることで子どもの中から湧き出るものが見えてきます。
それをお聞きしてから、我が家もここぞとばかりに(笑)子どもに退屈させてみました。
「子どもは遊びの天才」とよく言われるとおり、ほおっておくと、大人から見ると何もないようなところから、どんどん遊びを創り出していきます。
子ども本来の持っている創造する力を育てる機会を奪ってはいけないなぁとしみじみ思いました。
家庭での仕事(いわゆる家事)からも、どんどん学び取って、たくましく自立する力に変えていくのを感じます。
「ハレ」のレジャーと「ケ」の退屈な毎日。
モノゴトも食事も、引き算することで本当の意味での人間力が育つのかもしれませんね。
我が家も「ハレ」と「ケ」のいいバランスで夏休みを過ごしたいと思います!