小林正観さんの言葉
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
10年ぐらい前に、和歌山で小林正観さんという方の講演会に初めて参加しました。
正観さんは、3年ほど前にお亡くなりになったのですが、書かれた著書はほとんど読ませてもらいました。
本当にシンプルに幸せになる法則というのを、たくさん紹介してくれています。
その中で、「そわかの法則」というのがあるのを、今朝掃除をしているときにふっと思い出しました。
「そ」は「掃除」
「わ」は「笑い」
「か」は「感謝」
です。これを実践すると幸せになるという法則です。
初めて知った時は、簡単すぎるからホントなのとか、そんなことぐらいで幸せになれるのかとか、そういわれても出来ないとか色々思ったのですが、
今朝は本当にそうだなあと改めて思いました。
こういう法則はいくつかあるのですが、自分はダメだから、足りないから、やらなければいけないと思ってやるととても苦しくて辛い修行のようになってしまいます。
続けるコツは楽しむことで、まあそういうこともあるかもしれないからやってみるか、やってみたらなんだかおもしろい、楽しい、だから続ける、気づいたら幸せになってたみたいなやり方がとても良いと思います。
掃除すると、良い子が産まれるとかも言いますよね。きっと掃除で心も現れるので、それが伝わった子どもは気の良い子になるんでしょうね。
そしてお母さんも幸せになる。一石二鳥です(*^_^*)
2014-04-10 09:11:57
お産の話②
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
桜が満開の2日に、赤ちゃんが産まれました。
桜は日本人にとって、心が揺さぶられる一番のお花ですよね。見ると、いつもなんとも言えない気持ちになるものですね。
先週は、陣痛の波に乗るというお話をしました。
赤ちゃんが産まれてくるときは、本当に波のように、お母さんのお腹に収縮が起こります。
波がひいた時は、何もなくて、波が寄せると収縮が起こります。
この波に乗るのは、頭で考えていても乗れません。
サーフィンなどでもそうだと思うのですが、こうしてこうするとか考えてやらないですよね。
波が来たからそれに身をゆだねて、リラックスして、スーッと乗るものです。
陣痛も一緒です。
いつ来るんだろうと構えて固くなっていても、来なかったり、小さかったり、タイミングが合わなかったりすると思います。
「波が来た、そしてリラックスして乗る。」
文章で書くととてもシンプルなのですが、そこにはたくさんの感じるものがあると思います。
自分の普段過ごしている世界を超える感覚だと思います。
後で振り返っても、頭では理解できないんだけど、確かにあの瞬間にはたくさんの感覚があったという感じ。
ある妊婦さんが、「お産の時はいつもいる世界と違う世界に行きました。生と死の隙間のようなところ。その時は、家族と、助産師さん達も一緒に来てくれていて、とても嬉しかった」ということを言ってくれたことがあります。
お産に立ち会うたびに、いつもと違う世界に行くと思っていました。
赤ちゃんが産まれてくるときは、空気が変わるのです。その時は一瞬なんだけど、とても長いような感覚になる時もあります。
お産の時にはリラックスして波に乗る。頭で考えずにゆだねる。これを体感できるとても素敵な機会ですね。
そのために、普段から自然に触れる機会を作ると良いと思います。海を見たり、川を見たり、大きな木の下でリラックスしたり、温泉に行ったり。
そして、お腹の赤ちゃんに手を当てて感じたり、リラックスしたり、深呼吸したり、胸を開いて深呼吸したり。自分が心地いいと思うことたくさんやって、自分のいたわる時間を取るようにしてみてくださいね。
2014-04-03 09:18:21
お産の話
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
この1週間で赤ちゃんが6人も産まれました。
6人の赤ちゃんは、重なることなく、順番に産まれてきてくれました。
赤ちゃんはいつ産まれてくるんだろうと、産まれるまでは思いますが、産まれてみると本当にちょうど良い時に陣痛が始まって、自分のペースでちょうど良く産まれてくるなあと本当に思います。
特に、自宅出産だと、家族の都合も良く理解しています。
お父さんがちょうど休めそうな時だったり、おばあちゃんの都合も見てたり、上のお兄ちゃんやお姉ちゃんのことも本当に良く考えてくれています。
なので、お腹の赤ちゃんには必要以上にプレッシャーをかけるのではなく、
「ちょうど良い時に産まれてきてね」
というのがお互いに一番しっくりくるように思います。
陣痛がなかなか来ない時は、赤ちゃんとお母さんの状態がずれていることがあるので、色々頭で考えて、不安になったり、焦ったりせず、
ゆっくり深呼吸して、お腹の赤ちゃんに意識を向けてみてください。
そして、ゆっくり、少し低めのゆったりした声で、お腹に響かせるように
「待ってるから産まれておいでね。」
と声をかけてあげて、お互い安心するようにゆっくりお腹をさすってあげると良いですよ。
やはりお産は初めての人はもちろん、何回目でも、緊張するし、心配や、色々考えることも多いです。
でもそういう気持ちがあるから産まれた時の感動もあるものなので、いろんな思いも大切にしましょう。
赤ちゃんにも、お母さんの気持ちを話してあげると良いですよ。
そうして、リラックスしているうちに、お母さんと赤ちゃんの波が一緒になってくると陣痛が始まります。
後はその波に乗っていくだけですね。
続きは次回に書きます。
2014-03-27 09:00:00
赤ちゃんが泣くとき
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
今日は母子訪問でお伺いしたお宅のご相談は、
「赤ちゃんが夜寝る前に30分ほど泣くんですけど。特に主人が抱くと泣くんです」
というものでした。
赤ちゃんが泣いたら、多くの方がすぐに泣き止まそうとされると思いますが、実は赤ちゃんは泣きたくて泣いてることもあります。
おっぱい欲しい時、
オムツが濡れた時、
抱っこしてほしい時、
服が気持ち悪い時、暑い時、寒い時、と分かりやすく、目に見えたらいいですが、
時に感情の発散で泣くときもあります。
またどうして泣くのか分からない時も。
私達大人でも、わーって大きい声出したらすっきりしたり、泣いた後はすっきりしませんか?
赤ちゃんも同じで、ときに泣いて発散します。
この発散があまりできないと、ずっとグズグズ機嫌が悪かったり、顔や体にたくさん湿疹が出ることがあります。
たくさんすっきりするまで泣いたら、湿疹はよくなることが多いです。
そこで、今日の質問なのですが、
・寝る前は発散したほうがよく寝れるのでなく。
・酸素が全身に回って、手足があったかくなって、リラックスできるのでなく。
・お父さんだと安心してなく、泣いていいと思えるのでなく。
こういうこともあると思います。
それから、お父さんが、自分のやり方が悪いのか、赤ちゃんが嫌がっているのかと勘違いで、緊張したり、不安だったりしていると、それが赤ちゃんに伝わって泣くということもあります。
これは逆も言えて、お父さんだと泣かないのに、お母さんだと泣くのも同じです。
お母さんの緊張や不安が伝わっているのですね。
赤ちゃんが泣きたくて泣いているときは、泣いていいよと言って、泣くのに付き合ってあげてくださいね。泣くのをほっておくのは赤ちゃんにとってはつらいので、抱っこして付き合ってあげてください。
泣いていいんだって思えるだけで、赤ちゃんとの付き合いがとても楽になると思います。
2014-03-20 09:00:00
母乳相談
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
先日地域の母乳相談会に行きました。
地域の子育て広場で行われる会なのですが、ほんとうに様々な相談があります。
相談は色々あるのですが、その中でやはり多いのは、断乳(卒乳)に関してのことです。
いつ辞めたらいいですか?どうやってやめたらいいですか?いい方法はありますかなどです。
本当にこれも様々で、正解はありません。
自分と赤ちゃんにとって一番無理がなくて、心地いいのが良いと思います。
1歳前におっぱいを自分から飲まなくなる子もいれば、大好きだから2歳や3歳でも飲んでる子もいます。
3時間おきにずっとあげて、いきなり辞める人もいれば、飲むのは夜だけにしてあとはあげないようにする人もいます。
それから、混合で育ててたのに、急に哺乳瓶を嫌がって、飲まなくなったのですが、どうしたらいいですか?10ヶ月なので、フォローアップミルクにしないと栄養足りなくなるのにと心配するお母さんに会いました。
そのお子さんは、まるまる大きくなっていて、他のこと比べても順調そうな成長なのにです。なので、十分育っているので、ミルクではなくそれ以外のものから栄養が取れるようになっているので大丈夫だと伝えました。
赤ちゃんや子供は、大人より、自分に必要な食べ物をどうやってどのぐらい食べると良いか知っている感覚があります。
私達も、時間だからとか、こういうものを食べなければいけない、食べてはいけないという思い込みで食べるのをやめて、お腹がすいたら食べたり、よく自分に聞きながら味わって食べたりすると、必要な物が分かる感覚がよみがえってきます。
だから子供の感覚を信頼して、欲しているものをちょうどいい分食べれるようにしてあげると良いと思います。
色々悩みはそれぞれありますが、赤ちゃんや子供をよく観察したり、お母さん自身の考え方を柔軟にして、その時々で簡単で心地いいことを選ぶことをも楽しいと思います。
2014-03-13 22:19:17