おはようございます。
いつもこうしん堂ブログをお読みくださりありがとうございます。
先月、京都の知恩院に行ってきました。
「御忌(ぎょき)法要」といい、
浄土宗を開かれた法然(ほうねん)上人の年忌法要
に参加してきました。
大きく言えば全国からお坊さんが集まり、
法然上人の遺徳(いとく)を讃えしのびます。
↑天気もよく、改修された御影堂(みえいどう・国宝)が映えます。
御影堂に本尊としてまつられる法然上人は
当時(鎌倉時代)、貴族中心のものだった仏教を
皆が等しく救われるものへの転換をされた、
仏教の改革者と言われています。
仏塔を建てた人は救われる、多くの寄進(寄付)をすれば救われる
ということでは、一部の貴族しか報われないものでした。
法然上人はそれを
「お念仏さえすれば、どんな人でも救われる」ものへと
転換されたのです。
現在に伝わる仏教は、どの宗派であれ
一部の方のためのものではなく
一般的な、どなたにも開かれたものになっているかと思います。
うちのお寺は何宗だから、ということで大事にするのも
もちろん素敵なことで、
ご先祖さまも喜んでくれることと思いますが
この教えや考え方がしっくりくるから、おもしろそうだから
ここのお寺で話を聞いてみよう
というような気軽な接し方ができてもいいのかなと
思うこともあります。
これから個の時代がますます加速すると思います。
これからの仏教のあり方をなんとなく考えながら
知恩院にて、法然上人からの時の流れを私なりに
受け止めさせていただきました。