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自分の方が賢いのだ

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
 
今日は、ひとこと、
『法句経(ほっくきょう)』というお経に登場する
一文を紹介しようと思います。
 
「わが愚かさを悲しむ人あり。この人すでに愚者にあらず。
自らを知らずして、賢しと称するは愚中の愚なり。」
 
そのままですが訳してみると、
「自分の愚かさを悲しんでいる人がいる。
その人はすでに、愚か者ではない。
自分のことを客観的に見れずに、
私は賢いと言っている人こそが愚か者である。」
という意味です。
 
人はつい油断すると、
周りの人よりも自分が賢いと思ってしまいがちです。
 
大事なのは、そうではなく、自らの愚かさに気づくこと。
自らがどうしようもない存在であると認識することによって、
日々努力しよう、少しでも向上しようと思えるのだと思います。
自分が一番賢いのだ、と思っていると成長がありませんね。
 
この、まわりよりも自分が賢いように感じてしまう、
というのは、
人間誰しもが陥ってしまいやすい「バイアス」(=偏見、先入観)
だそうですので、
私自身もそうですし、お読みいただいているみなさんにも
ぜひ気をつけていただきたいことの一つだなと思います。
 
2019-06-11 07:46:36

命の日

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
 
今日は、「命日(めいにち)」ということについて書きます。
 
「命日」とは、
辞書で調べると、
「故人が亡くなった日にあたる、毎月または
毎年のその日。忌日(きにち)。」
と出てきます。
 
月で考えるか年で考えるかは置いておいて、
「故人が亡くなった日」のことですが、
 
「命日」というものは、
故人が近しい人であればあるほど、
最後にのこしてくれた「教え」の一つであると思っています。
 
それは、「人間、いつ死ぬかわからんぞ。」ということ。
つまり「毎日を大切に過ごせよ。」ということだと思います。
 
これを読んでくださっているあなたにとっての
近しい故人の命日には、ぜひ
「あの人が向こうの世界に行ってから、もう○年になるなあ、
もう○年半になるなあ。」
その期間、「私はどう過ごしてきたかな。」と
かえりみる、振り返る時間をとってみてください。
 
前回書かせていただいた「きこりと旅人」の話にも
つながりますが、
毎日の忙しさにまみれて、
なかなか自分自身を振り返る時間というものはとりにくいものだと思います。
 
しかし、あなたにとっての大事な方がのこしてくれた
最後の教えの一つである、その方の「命日」には、
少しでもいいので時間をとって、
 
毎日を一生懸命生きられているか、振り返ってみては
いかがでしょうか。
2019-05-28 07:04:00

木こりと旅人

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
 
今日は、イソップ童話から、こんな話を紹介します。
「木こりと旅人」という話です。
 
・・・・・・・・・・
 
ある日、旅人は山の中を歩いていました。
道中の山の中で、
一生懸命に木を伐っている「木こり」を見かけました。
 
そして夕方、同じ道を戻っていると、
朝見かけたのと同じ場所で、
汗をかきながら一生懸命、木を伐り続けている木こりがいました。
 
作業はあまり進んでいないようでした。
 
旅人がよく見ると、
木こりが使っている斧の刃は、ボロボロになっていました。
 
そこで、旅人は、
「木こりさん、がんばっていますね。
でもそれではあんまり作業が進んでないようだから、
いったん手を止めて、斧の刃を研いだらどうですか?」
と言いました。
 
すると、木こりはこう言います。
「なにを言ってるんだい、旅人さん。
刃を研ぐ時間なんてないんだよ、
木を伐るのに忙しくてね。」
 
・・・・・・・・・・
 
日々、忙しさで忙殺されていると、
気づけばこの木こりのようになっているかもしれません。
 
一度忙しさから離れて、
意識的に「刃を研ぐ」時間を作ることが大事だと思います。
 
疲れているなら、まずは休息をとることです。
 
そして、文化や、芸術、または自然に触れること。
 
さらには、みなさんが仏教の教えを聞いたり学んだりすることも
その一つになればいいなと思っています。
2019-04-23 07:50:52

「令和」

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
 
昨日、新時代の元号「令和」が発表されましたね。
 
出典は『万葉集』巻第五の中にある
「梅花の歌」の「序」の一文、
 
「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)らぎ
梅は鏡前の粉を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香を薫らす」
であると、合わせて発表されていました。
 
この「令」という字は、はじめて元号に使われるそうです。
 
「令」という字には、「命令」の「令」といったように、
「いいつける」という意味と、もう一つ
 
相手を尊敬して言う語(令嬢、令夫人など)
という意味があるそうです。
 
そこから、やはり、
相手を敬うことから、「和」が生まれる
という意味にも解釈できるのかなあと、
個人的にですが感じました。
 
これからやってくる「令和」の時代は
お互いに、相手を敬い、思いやることで
和やかな時代になればいいなあと思います。
2019-04-02 08:00:00

「栗」に見える「ウニ」

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」をお読みいただき
ありがとうございます。
 
このブログのテーマとしてもよく取り上げさせていただいていますが、
仏教のおしえには、「とらわれるな」、つまり
「先入観をもつな」、「ありのままに見ろ」というものがあります。
 
この前、テレビでこんな放送がありました。
 
水族館の水槽で「ウニ」と書いて「ウニ」を展示しているスペースに、
「栗」を入れておくと、気がつくか?
というものでした。
 
画面を通して見ると、明らかに、「栗」なのですが、

予想に反して?多くの方は、じっと見ても気づかず、
「ウニ」だと思って通り過ぎていました。
 
その中でも少数、気づいた人もいたのですが、
その多くは子どもだったのです。
 
中には、親子連れで水槽を見つめて、
お子さんが「あ、栗だ」と言うと、
お母さんが「ちがうよ、それは栗に見えるけどウニだよ」
と間違った訂正をしているシーンもありました。
 
この場面で言うと、
お子さんは「ありのままに」、「栗」だと見ているのに、
大人は、水族館に「栗」があるはずがないという「先入観」で、
(大人の目にも「栗」に見えているはずなのに、)
頭の中でウニに訂正してしまっていた、ということです。
 
なかなか、おもしろかったですが、
「ありのままに見る」ことの難しさを
あらためて感じさせられた番組でもありました。
2019-03-26 08:00:00

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