生きるものは・・・
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
人はみな平等、といいますが、
それが一番はっきりと言えるのは、
やはり、死なない人はいない、
ということだと思います。
人には「生老病死(しょうろうびょうし)」の苦しみがある
とお釈迦さまはお説きになりましたが、
中でも、死の苦しみ「死苦」というのが
もっとも苦しいものなのかもしれません。
さて、人は死んだら、この世での生を終えたら
どうなるのでしょうか?
それぞれのみなさんに、考えや、
それぞれの「予想」があるかもしれません。
前にも少し書きましたが、
お釈迦さまは、「対機説法(たいきせっぽう)」といい、
それぞれの弟子やそれぞれの人に対して、
その人に合った形で、
説法をされたり、質問に答えたりされていました。
どんなことにも的確にお答えをされたと伝えられています。
しかし、そんなお釈迦さまも、
絶対に答えなかった質問というのがあります。
(お釈迦さまが質問に答えなかったことを「無記(むき)」といいます。)
それは、この「人は死んだらどうなりますか?」
という質問です。
なぜ、お答えにならなかったのか。
今では色んな解釈がありますが、
その中でも一番簡単なのが、
「わからないから」というものです。
死んだらどうなるか。
これは誰にもわからないことです。
どうせわからないなら、
自分にとって、一番いい、最高の世界を想像してみてください。
それが、あなたにとっての極楽浄土。
そのように考えるのもひとつだと思っています。
2016-02-23 08:11:07
機織りの世界
カテゴリ : [金]ホメオパシースペース 「Clear Sky」
いつもこうしん堂スタッフログ ホメオパシースペースClearSkyをお読み頂きありがとうございます。
今、京都で志村ふくみ展が開催されています。
近々見に行こうと考えているところです。
何年か前、日曜日の朝、NHKのドキュメント番組で志村ふくみさんの特集をやっていたのをたまたま目にしました。
繊維を自然のものから染め、その糸を使って機織りをし、着物などに仕立てられます。
その染めの作業はとてつもない自然との対話
とてもすばらしいものです。
そのものをちゃんと知らなければ、本質を見ていなければ、本来のものを引き出すことができない。
それをいろいろな行動から示されています。
この番組を見るずいぶん前に、まったく知らないのに志村さんの本を購入していた私
この番組をみて、もしやあの本は・・・と見てみると
「ちよう、はたり」 志村ふくみ著 でした。
本を購入してからほとんど読めていなかったのですが
最近、開き読んでいます。
梅も桜も花を使って染めるものと素人は思いがちですが
枝から染めるそうです。
枝には花の色を付けるエネルギーが蓄えられているんですね。
外観だけを見ていると、枝にそんな色を蓄えていることすら想像できません。
でも、きれいな花を咲かすには、とても大切なこと。
知る必要のあることだなと思います。
また、本の中でとても印象的な言葉に
「物を創るとは汚すことだ」と書かれています。
「物は人間の掌中にある。生かすか殺すか、私たちは日々その命題の前に立たされている」
日常で物に対してそれほど考えたことはない。
創造する仕事ならではの感覚であると同時に、自然を扱うことに真摯に向かう姿勢を
私たちも日常でときどき思い出してみることも大事だと思う。
私たちも自然の一部だから。
本を読みながらいろいろなことを考える機会になっています。
展覧会を見て、自分はどう感じるか、じっくりと味わいたいと思います。
2016-02-19 08:00:00
身体を解放すると気持ちも解放する
カテゴリ : [木]助産師のつぶやき日記
先日、色々思うことがあって悶々とした気持ちがあったのですが、
自力整体に行って、自分の体を緩めて、経絡の循環を良くしたら、びっくりするぐらいその悶々とした気持ちがなくなりました。
何に悩んでたんだろうって思いました。
ほんとにびっくりしたのですが、身体と心はほんとにつながってますね。
自力整体は、自分が気持ちいいと思うところでまで伸ばしたり、ゆすったりして
身体を巡ってる経絡に刺激がいって、循環が良くなる体操になっています。
季節によって、臓器と経絡への働きかけ方が違うのも面白くて
春は肺大腸系が滞ると、花粉症などが出るようなので、そこを重点的にやりました。
肺大腸系は皮膚にもつながっているので、前回のアトピーは酸欠からなるという話もつながります。
最近子どもにも出来る整体を習ったりして、身体のつながりや関係がとても面白いと思っているのですが、身体を見ると肩が内側になって猫背気味の人が多いです。
なるべく肩は開いて、横から見ると腕が体の横に来る方が良いですよね。肩を開くと、肺も開くので呼吸も深くなって良いようです。
色々頭で考えすぎて、身体を縮こめるのではなく、伸ばして開いて緩めて、気持ちも解放させて気持ち良く過ごしていきたいですね。
2016-02-18 09:30:46
アレルギー性鼻炎や花粉症について&伊都 健康フェアにて
カテゴリ : [水]漢方・薬膳こばなし
いつも、こうしん堂スタッフブログ「漢方・薬膳こばなし」を
お読みいただきありがとうございます。
2月7日、伊都薬剤師会さんの健康フェアでお話をさせて
頂きました。約80人の地域の皆様の参加を頂き本当に
ありがとうございました。
未病という考え方をもつ、東洋医学の考え方や
薬膳として、日常生活で使われる食材についてお話
させて頂きました。ご参加頂いたかたで、ご不明な点が
ございましたら是非、お問い合わせ下さい。
その際講演会中にご質問頂いたことで
即答できませんでしたことを、簡単に私なりにお答え
させて頂きたいと思います。
生姜についてですが、「しん生姜」と「ひね生姜」
についてでした。私が、取引させて頂いている生薬問屋さんに
確認したところ、生薬としては「しん生姜」が多く使われている
とのことでした。
しかし、日常の薬膳素材としてお使い頂く場合は「生姜」と
考えていただき、大きく区別する必要はないのではと思います。
ご質問頂いた、参加者さま、これでご納得頂けますか?
疑問が残るようでしたら、またホームページよりお問い合わせ
下さい。
先日、アレルギー性鼻炎でお越しのお客さまがおられ、
ためしにと一日分お買い上げ頂きました。
その後、すぐに良かったのでとご報告いただき再度
ご購入いただきました。
漢方も、その時の対応としてお飲み頂くことができる
ものも御座いますし、やはりそのあとに今後そのような
症状にならないための養生も大切です。
この季節、アレルギー症状でお悩みの際は、一度
ご相談頂き、今後の体質改善も含めてご相談頂ければ
ライフスタイルにあった、ご提案ができると思います。
諦めないで、ぜひご相談下さい。
それでは、今週はここまで
また来週水曜日に・・・・
2016-02-17 09:00:00
精神と時の部屋
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
先週の最後に投げかけた質問ですが、
極楽浄土で修行をするのと、
この世の中で修行をするのは
どちらが功徳があるでしょうか。
というお話。
阿弥陀仏と極楽浄土を描いたお経『無量寿経』
の中に、次のような一文があります。
「この世の中において善行を十日十夜行えば、
それは仏の国土において善行を千年行うこと
よりも尊く、すぐれている。」
さて、それは何故でしょうか。
という話になるわけですが、
極楽浄土という清らかな世界では、
修行の邪魔となる煩悩がありません。
仏の教えを聞こうと思えばいつでも聞くことのできる
そんな、修行をするには「うってつけ」の環境なので、
誰でも修行ができる。
しかし、この世の中は、欲望、怒り、愚痴の
煩悩にあふれています。
そんなあらゆる誘惑の多いこの世界で
修行をすることは、大変尊いことだと
お経の中にも書かれているというわけです。
たとえば浄土宗では、
その極楽における千年の修行の功徳を得ようと
「十夜(じゅうや)法要」という法要が営まれます。
十日間、修行(浄土宗における最高の行いである念仏)
を行う法要です。
現在、多くのお寺では一日(それも一~数時間)に凝縮
されていることの多い法要ですが、
今書かせていただいたような意味があります。
修行(善いこと)を行いにくい場所で行うと
余計に価値があるということです。
あることを成し遂げることが難しい環境においてこそ
それを達成した時の価値が大きくなる。
普段の生活の中でも、
逆境に立たされた時、役に立つ考え方ではないでしょうか。
2016-02-16 07:10:39