幸せな食生活について、考え続ける・・・
カテゴリ : [月]管理栄養士の食事ノート
テレビや雑誌を見ていると、
○○アドバイザーとか○○マイスターとか、沢山の資格を持った方が出られています。
食に関する資格も数えきれないほどあり、色々な人が食に対する自論を語られています。
外食産業なども発達し、色々な食材が手に入り、多国籍の食べ物を食べることができます。
知識としても食事行為にしても、まさに豊かと言える世の中なんだと思います。
私は栄養士なので食に関することで年齢・性別・環境など様々な人達と接する機会が多くありましたが、
豊かなはずなのに、なぜか窮屈さを感じる時があります。
どの考え方・説が正しいとか、これは間違っているとか、こうした方がいいとかあれはする必要ないとか。。。
食をさまざまな角度から選べる時代ですが、なんだかがんじがらめです。
世の中には色々な立場の人がいます。
老若男女、病気や障害を持たれた方など。
生活・職場環境、経済状況も様々です。
そして、食に対しても意識の高い人と低い人は驚くほど考え方や食事方法に違いがあります。
たくさんの素晴らしい知識や技術があるのだから、
それぞれ競い合わずに、自分に(指導する場合は対象者に)合うものを選ぶことができるはず、と考えます。
知識や食べ物にばかり目が向いてしまって、
人・対象者が不在になっていると感じることがよくあります。
(これは自分自身反省すべき点でもあります。)
臨機応変に対応すること。
これは私の経験上からですが、苦しんでいる誰かの食生活を救うためにはどの教科書もルールも必要が無いときがあります。
命の危険時や災害時に、嫌っていた添加物まみれの食事が自分の命を救ってくれたという話をよく耳にするように。
食べることは生きること(=人生)です。
その人の食は、あくまでその人のものということ。
食を選ぶのは、その個人自身です。
そして食は生きる手段であるだけではなく、幸せになる行為であって欲しいと願うこと。
苦しみながら作っていく健康がゴールではなく、食を使って人生を豊かに生き切ることが目的であること。
これらを忘れては本当に豊かな食生活は送れないのではないかと思います。
ややこしいことをたくさん書いてしまいましたが、まとめると、
モノではなくヒト(個人)を中心に目を向けられれば、
たくさんの食材や知識を生かして、
より幸せで豊かな食生活ができるのかなと思いました。
今日は私が近年、迷い、悩み、考えていることを書いてみました。
賛否両論あると思いますが、どうかお許しください。
今日も最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました(^^)
2015-09-07 08:00:00
時宜に適って語られる言葉・・・
カテゴリ : [金]ホメオパシースペース 「Clear Sky」
いつもこうしん堂スタッフブログ ホメオパシースペース ClearSkyをお読み頂きありがとうございます。
本日は 「103歳になってわかったこと 篠田桃紅著」より印象に残った言葉をお題にしてみました。
この間、大阪に行く機会があり、行き帰りの電車で一気に読んでしまいました。
103歳というと、自分の年齢を2倍しても到達しない年月です
ちょっと気が遠くなる感じもあり、想像するのも難しい。
長い年月の間、いろいろな出来事が起り、経験されてきたのだろうと推測します。
この本には篠田桃紅さんの生き方のエッセンスが素のまま書かれていて
かなりの重量感で迫ってくる文章です。
その中で印象的な部分がいくつかありましたが
「時宜に適って人は人に巡り合い 金の言葉に出会う」
という一文がすごく好きです。
旧約聖書には
「時宜に適って語られる言葉は銀の器に盛る金のリンゴのごとし」という1節があるそうです。
篠田さんが何度か生死を分けることがあり、その都度人に救ってもらい生かされたと書かれています。
人はひとりで生きているようでいて、沢山の人やものとつながっている。
そして、出会うべくして出会うという時宜がある。
あのときの「ひとこと」がなかったら・・・とか、あのとき出会わなかったら・・・今はない
そんな出来事が人生にはあるということです。
なんだか、ドキドキします(^^)
2015-09-04 08:45:00
咳が気になる季節です
カテゴリ : [水]漢方・薬膳こばなし
いつもこうしん堂スタッフブログ「漢方・薬膳こばなし」を
ご覧くださりありがとうございます。
本日もまた、少しイレギュラー更新になってしまいました。
ということで、こばなしスタートさせて頂きます。
加えて先日の薬日本堂さんのセミナーもさせて頂きました。
たくさんの参加者の皆様、本当にありがとうございました。
さて今回は、咳についてお話していきたいと思います。
季節がかわってきまして、最近少し「咳」についてお客様より
お話を聞くことがあります。
朝も少し気温が下がる日も出てきたので、気温の変化も
関係していると思いますし、以前にお話ししたように
秋に、悪さをすると言われている「乾燥」も関係していると
思います。
どちらにしましても、秋は陰陽でいえば、陰に向かう季節
なので、この冷えてくるというのも関係が深いと考えます。
もちろん、この季節の咳が「熱」と関係していないといって
いるのではありませんのでご注意ください。
そして忘れてはいけないのが、ストレスなどが関係する。
咳です。
もともとこのストレスからくる咳に、先ほどから書かせて
頂いている、涼しさや乾燥が合わさって症状につながったり
悪くしてしまったりすることも多いのです。
もちろん、お身体が乾燥していたり、冷えている方が、
この季節の影響で出るということも十分あります。
漢方では、人間も自然界の一部なのでその影響はうけますし
身体の体質と相まって症状が出てしまうことも当然の原理と
考えています。
まずは、ご自身のお身体を良く知りそして、「養生」していって
下さい。
もし、ご症状でお悩みのかたや毎年これからの季節・・・・などと
お考えのようでしたら、ぜひ「こうしん堂」やお近くの漢方薬局に
ご相談されてみると、苦手な季節をうまくすごすヒントが手軽に
あるかもしれません。
それでは、本日はこのへんで
また来週水曜日に・・・・
2015-09-03 18:53:10
食のこと
早いもので・・・
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
早いもので、もう9月ですね。
9月は、秋のお彼岸があります。
8月にお盆が終わり、一息ついたかと思うとお彼岸で、
私のまわりのお坊さんたちも、意外と忙しくしています。
秋のお彼岸は、秋分の日をはさむ前後1週間のことをさします。
(今年は20日~26日です。)
昨年も書きましたが、
このお彼岸という行事は、日本にしかない仏教行事です。
秋分の日は、太陽が真西に沈みますが、
その西方の彼方(かなた)に、
ご先祖がいらっしゃる極楽浄土があり、
その日は最も、西方に思いをはせやすいことから、
重んじられてきました。
実は、日本の法律でも、
秋分の日は、「先祖をうやまい、亡くなった人をしのぶ」日
と定められています。
最近テレビでお坊さんの番組がやっていますが、
ぜひお彼岸も特集していただいて、
このようなことが周知されたらいいなあと期待しています。
私も毎週見ているわけではないのですが、
どうやらお盆についても放送されていたようで、
「お盆まいりの時にクーラーがついていると助かる」
というようなことを話されていたようです。
お盆まいりの際に「涼しくしていただきまして。」
と言うと、「いやーテレビで見てねえ。」
と何度か言われました。
私は見ていなかったのであまり話を広げられませんでしたが、
改めて、テレビ、メディアの力というのはすごいなあと思いました。
このブログでも、もっと普段の生活に役立てることができるような
仏教の教えや考え方を発信していけるようがんばりたいとおもいます。
2015-09-01 07:31:00