今日は私の母について書きたいと思います。
私の母はがんで、現在抗がん剤治療をしています。
もともと食が細いのもあるのですが、抗がん剤の副作用もあり食事が思うようにできません。
食べたいものが思い浮かばない・・・
「これを食べたい」と思っても買ってきたり作ったりしたら、もうその時点では食べたくない・・・
何を食べてもおいしくない・・・
と、辛そうによく話しています。
私は管理栄養士ですが、
いつもビタミンがどうとかカロリーがどうとか家族にもちゃんと指導しているわけではありません。
おいしいと思う気持ちやその人の食事は、いくら家族でもそのひと個人のものなので、知識は話せても強制したり立ち入ることはできません。
そして食べることが出来ないと、栄養もなにも・・・役には立ちません。
薬の副作用や身体の機能的な問題もありますが、おいしく食べるということは精神的なこともとても深くかかわっていると思います。
たとえおいしく食べることが難しくても、しっかりその気持ちを受け止めてあげ、一緒にどうすればよいか無理なく出来ることを考えたり、楽しい雰囲気で食事ができるように楽しくお話ししながら食事したり、つらくて食べられない時もただ一緒にそばにいて会話をしたり、気分を変えて外で食べてみたり、、、気持ちに寄り添ってあげることが大切だなと感じます。
食べることは栄養を考えることも大事ですが、おいしく幸せであることがもっとも基本で大切であると母の看病で気づくことができ、とても感謝しています。