カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
明けましておめでとうございます。
みなさん、正月休みはいかがお過ごしだったでしょうか。
私は、新年のご挨拶をさせて頂きに、檀家さんまわりをしました。
中にはお盆とお正月にしか顔を合わせない檀家さんもいますので
貴重な機会です。
お正月の過ごし方というのは、それぞれのおうちの色が
よく表れているなあ、と毎年思います。
静かにゆっくりと過ごされている方もいれば、
ご親族集まってわいわい、にぎやかに過ごされている方もいます。
旅行に出ると決めているのか、毎年いらっしゃらないお家もあります。
こういう過ごし方がいい、というのはありませんが、
みなさん、すっきりした、新年らしいお顔をされていたのが印象的です。
挨拶まわりをしていると、「おめでとうございます」
というのが口癖のようになってくるんですが、
気をつけなければならないのが、喪中のお家に挨拶する時には
おめでとう、と言わないようにすること。
しかし、ついつい、おめでとうございます、
と言ってしまったこともあります。
そんな時に「いや、おっさん(この辺りではお坊さんのことをおっさんと呼びます)、
新年を迎えられたっていうことは、おめでたいことや。」
と檀家さんから言ってもらい、ほっとしたことも
一度や二度ではありません。
今年は、旦那さんが末期のがんだと、昨年末にわかった方が、
色々と苦しい中で、
今年も一緒に初詣に行けた、と大変喜んでおられました。
どんな状況であっても、
「喜びを見出せる力」というのは生きていく上で大切であるんだなあ
と思いました。
仏教には「少欲知足(しょうよくちそく)」という
教えがあります。
「欲は少なく、足(た)るを知る」という意味ですが、
足りないものに目を向けるのではなく、
一つでも、自分の満たされている状況に気づき、
大切にしていくことも必要だということですね。
さいごに、
来週の日曜日(18日1時~)に、
こうしん堂で仏教セミナーをさせて頂きます。
約1時間程度、
仏教の入門講座というようなかたちで、お話させて頂きます。
お時間ありましたら、どうぞ聞きにいらしてください。
みなさんのご参加お待ちしています。
2015-01-06 13:04:41
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
今年もあとわずか、今日と明日を残すのみとなりました。
なにかと忙しい年末、
忙しくさせている一番のものは「大そうじ」
ではないかと思います。
年内にそうじをして、すっきり気持ちよく新年を迎えたい
という思いから、大そうじをする方が多いと思います。
そうじをすると心がきれいになる、と言われます。
以前、ブログにも、そうじを徹底的にして悟りを得た
お釈迦さまの弟子(シュリハンドク)の話を紹介しましたが、
こころの垢(あか)も、年内に落としきって
新年を迎えたいですね。
こころの垢を落とす方法は人それぞれだと思います。
もやもやがあれば、人に話したり、
紙に書き出してみるのもいいそうですね。
でも、それでもすっきりしない、
どうしたらいいの?という人は、
シュリハンドクのように、大そうじを徹底的にしてみては
いかがでしょうか。
そうじには不思議な力があるともよく言われます。
きっと心の垢も一緒に落としてくれるでしょう。
もし、そうじをする時間もない、という人は、
仏壇やお墓に向かい、ご先祖と話をする、というのも
いいでしょう。
1年を振り返る時間を、少しでもいいので
とってもらえればと思います。
また、お寺には、除夜の鐘というものもあります。
年越しの時に、108回、鐘をついて、
こころの垢(煩悩)を落とします。
人間の煩悩の数は108あると言われていますので、
毎年、108回ついて、そのすべてを落とし、
新年を迎えましょうという行事です。
気軽に参加できるお寺が多いと思いますので、
是非、行ってみてください。
もう残り1日半ですが、
おうちも心も、きれいに、新年を迎えましょう。
2014-12-30 11:42:37