先日、母子訪問にお伺いした方が、38週で初めてのお産で16時間かかって自然に出産された方でした。
これだけ見ると、どこにも問題がなくて、安産で良かったということになりますが、この方の受け取り方は
「予定日より、早く産んでしまったからどこか悪かったのかな。」
「お産の時、叫んでしまって、助産師さんに声出したら体力使うから出さないように言われたのに抑えられなかったからだめだった。」
「赤ちゃん苦しいから、深呼吸してと言われたのにできなかった」
「時間がとてもかかってしまったからダメだった」
と思われていて辛かったようです。
お産の時は、いつもよりとても敏感になっているので、何気ない一言が大きなショックを受けることがあります。
そして、必死なのに、なぜかとても冷静な自分もいて、その時のことを鮮明に記憶していたりするものです。
まず、出産予定日は、あくまで目安で、37週から正期産と言われ、赤ちゃんがいつ産まれても良い時期なので、38週は何の問題もないこと。
出産のときは声を出すことで、手放せて、我慢していることも解放されるので、子宮口も開くからお産が進むこと、声を出すことで、息が吐けるから、自然と吸えて、呼吸が出来ていたから赤ちゃんは元気に産まれたこと。
16時間は初めてのお産では順調なので問題ないことをお伝えしました。
色々自分の思っていたものと違っていて、思い込みでうまくいかなかったと思ってしまっているお母さんたちがいて、そのことで出産以降辛かったり、赤ちゃんに悪かったと思っていることがもしあるなら、
信頼できる専門家の方に相談して、本当にそうなのか、またそれは必要があってそうなっていることもあるので、どうして必要があったのか、またそれは決して、駄目だったり、上手くいかなかったことなのではなく、それがあったおかげで、今上手くいってることがあることを見ていけると良いなと思いました。
自分の体に起きること、そして起きる出来事は、無駄なことは何もなくて、必要があって起きているのだけれど、それを見た時にどういう見方が出来るか、たくさんの方向から見ることが出来ると良いですね。
見方一つですべての世界が大きく変わっていきます。