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いのしし年

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
新年あけましておめでとうございます。
 
本年も、こうしん堂と「お坊さんの1分説法」を
よろしくお願いいたします。
 
今年はまた、なにかイベントをさせていただこうかと
思っていますので、その時はまたご案内させていただきます。
よろしくお願いします。
 
今年は「いのしし年」、
新年の目標に「猪突猛進(しょとつもうしん)」ということばを
入れられた方も多いのではないでしょうか。
 
どうして猪突猛進をするべきなのかというと、
やはり時は有限であるからだとおもいます。
 
お経に出てくることばで、現代の四字熟語にもなっているものに
「無常迅速(むじょうじんそく)」ということばがあります。
 
ものごとの移りかわりは大変はやく、人の一生も短いものである
 
という意味です。
いのしし年、「猪突猛進」する背景に
「無常迅速」を持っていただいて、
日々おろそかにすることなく過ごしていただければと思います。
 
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2019-01-08 10:33:03

掲示板大賞

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今年も、年の瀬が近づいてきましたね。
年末になると、「今年の漢字」や「流行語大賞」等が
発表されますね。
 
流行語大賞は「そだねー」だそうですね。
今年の漢字はなんでしょうか。
 
そして、今年から新設されたものに
「お寺の掲示板大賞」というものがあるそうです。
 
お寺の掲示板が好きだという声も
よく聞かせていただく気がします。
 
このブログを読んでも
掲示板を見るような気持ちになっていただけるような
話題選びができればいいなと思っております。
 
今年の大賞に輝いたのは、
岐阜県の浄土真宗大谷派 願蓮寺の
掲示板だったそうです。
 
その内容は・・・


2018-12-11 07:09:41

目をそらされた?

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
昨日、【管理栄養士の食事ノート】で書かれていた
「思い込みを手放す」ということは、
実は、仏教の根本的な教えの一つにもなっています。
 
どんなことでもいいのですが、
たとえば、
知り合いが前から歩いてきて
あなたと目が合ったとたん、
ふとちがう方を向きました。
 
すると中には、
「あ、あの人は私のことが苦手なんだな」
と思う人がいるかもしれません。
 
でも、(もちろん本当にそうかもしれませんが)
ほとんどの場合、たまたま、音がした方を見ただけ、
であったり、右の方が気になって振り向いただけ、
であったりすることが多いです。
 
メールやSNSで、
ある相手から返事が返ってこない、
きっと嫌われたんだ、と思い込んでも、
ただ他の用事で、携帯やパソコンを見ていなかっただけ、
かもしれません。
 
あるいは、
こちらは笑顔で
「おはよう」と挨拶したのに、
不機嫌そうな顔で「おう」とだけ言われた。
なんだあいつ。
となっても、実はその人は今朝
大事なペットを亡くしていた、
ということもあります。
 
「目が合ったとたんにそらした」、
「返事が返ってこない」
というのはただの事実、現象で
そこには本来、意味はありません。
 
そのことを、よく聞かれると思いますが
「空(くう)」といいます。

(少し前に【助産師のつぶやき日記】にも書かれていましたね。)
 
『般若心経』などで説かれる「空」とは、
カンタンに言うと、
「思い込みを手放す」という教えでもあるのです。
2018-11-27 07:42:50

はきもの

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法

おはようございます。

いつも当ブログをご覧くださり
ありがとうございます。

今日は、私のお寺の住職が
法話で配っていて好評だったプリントを
ここでも紹介させていただこうとおもいます。

(画像がうまく表示されず
横向きになってしまって申し訳ありません)

一度お読みになってみてください。




2018-11-13 08:25:19

曲がりくねった松

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今日は、一休禅師(一休さん)の話を紹介します。
一休さんといえば、「はしをわたるな」という話や、
「とらをつかまえろ」という話が有名ですが、
私が、より仏教的だと思う話に、次のような話があります。
 
ある村に、とても曲がりくねった松がありました。
そこで、一休さんが
「だれか、この松をまっすぐに見た者に、褒美をあげよう」
と言いました。
 
それで、村人たちは、あちこちから松を見ます。
どこから見れば、まっすぐ見えるか。
村人たちは、大変苦労します。
「この角度だと、まっすぐに見えなくもないんじゃないか。」
「真下から見れば、曲がっているところが見えないから、
まっすぐだといえるんじゃないか。」
 
しかし、どこからどう見てもまっすぐには見えません。
かなり経って、一人がこう言いました。
「いや、この松は、どう見ても曲がりくねっているなあ。」
 
「それだ、あなたが今、この松をまっすぐに見た。
あなたに褒美をあげよう。」
と一休さんは言いました。
 
曲がりくねった松を、曲がりくねったままに見ることこそが、
まっすぐに見るということだったのです。
 
一休さんは、ものごとをありのままに見ることが、仏教の教えだ
ということを教えたかったのだと思います。
 
私の好きな、わかりやすい解説で定評のある
仏教学者、ひろさちや先生は著書で、
一休さんのこの話に対して、こうおっしゃっています。
 
ものごとをまっすぐに見るためには、
曲がったものはいけない、という先入観を捨てることが大事。
曲がった松も、曲がっていない松も、
すべてがすばらしいと考えられた時にはじめて
ものごとをありのままに見れるのです。
 
2018-10-30 09:12:47

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