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年度末

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
桜の季節、そして年度末ですね。
 
先々週、自分自身のことを
改めて振り返る機会をつくるのはいかがでしょうか
という話を書きましたが、
 
2017年度を振り返って、
今一度、自分自身について考えてみるのも
いいかもしれません。
 
わたしたちは人の欠点はよく目につくと言われます。
あの人はこんな人よなー、という話で
つい盛り上がったりしてしまいがちですが、
 
いざ自分の欠点を言えと言われると、
たぶん、自分が思っているのと
まわりから見たものとはちがっているはずです。
 
反対に、自分では気づいていない
いいところもあるかもしれません。
 
お寺の境内の桜を見ながら、
 
今年度さいごには
こんな詩を紹介します。
 
「知るとのみ
  思いながらに
   何よりも
    知られぬものは
     己なりけり」

2018-03-27 07:00:00

春彼岸

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんにちは。
 
いつも、こうしん堂ブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今週はお彼岸です。毎度同じような話を
書かせていただいていますが、
 
お彼岸の「彼岸」とは「彼(か)の岸(きし)」、
つまり「向こう側の岸」、
お浄土のことを指します。
 
それに対してこちらの岸(こちらの世界)のことを
「此岸(しがん)」といいます。
 
仏教では、仏になるためにまずは
彼の岸(お浄土)に行くことを目標としているわけですが、
彼の岸に到ることを「到彼岸(とうひがん)」といいます。
昔のインド語で「パーラミタ-」といいます。
 
この「到彼岸」が略されて、今の「彼岸」という
言葉になったと言われています。
 
さて、「到彼岸」と名付けられたこの1週間、
なにをすればよいのでしょうか。
 
それは、「パーラミター」です。
仏教、お経は、インドから中国へと伝わってきていますが、
その課程で、「音写」というものが行われました。
 
パーラミターを意訳すると、
先ほどのとおり到彼岸ですが、
 
パーラミターを音写すると、
「波羅蜜(はらみつ)」になります。
 
波羅蜜には六種類あって、「六波羅蜜(ろくはらみつ)」
ということばは聞いたことがある方もおられるかと思いますが、
 
到彼岸の(向こうの岸、お浄土に行く)方法として、
6つの方法(六波羅蜜)があるよ、
と説かれるようになりました。
 
これも毎年書かせていただいていますが、
その6つとは、
布施(ふせ/人にほどこしをすること)
持戒(じかい/ルールを守ること)
忍辱(にんにく/耐えしのぶこと)
精進(しょうじん/正しく努力すること)
禅定(ぜんじょう/落ち着いた気持ちで取り組むこと)
智慧(ちえ/物事をただしく理解すること)
の6つです。
 
なかでも最も大切なのは、「布施」とされていますので、
お彼岸、お墓参りはするけれど、
仏教的にどうしたらいいの、という方は、
この1週間、どうぞ、人のために
何かをされてみてください。
 
いつも書きますが、「布施」とは、
金品や物品を提供することだけではありません。
「労力」や「思い」も差し上げることができます。
 
その際に、見返りを求めるのではなく、
徳行を積むつもりで、
喜んで(喜捨・きしゃといいます)
させていただくことが重要です。
 
どうぞ、まずはこのお彼岸期間、
毎日何か一つ、身近な人でも構いません。
人のために「施(ほどこ)し」をしてみてください。
2018-03-20 12:44:50

長いあごひげ

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
急に暖かくなりましたね。
昔から、暑さ寒さも彼岸まで、と申しますが、
今年はお彼岸より早く
春の暖かさを感じられるかもしれません。
 
 
今日はこんな話を紹介します。
 
昔、中国に、蔡君謨(さいくんぼ)という、
長い立派なあごひげをはやした大臣がおりました。
 
あるとき皇帝から、
おまえは毎晩、そのひげを、布団の中に入れて寝るのか、
外に出して寝るのか、と聞かれ、
すぐにはわかりませんでした。
 
いいかげんなことも言えないので、
「今晩帰って確かめてきます」と言い帰りました。
その夜、蔡君謨は寝ようとすると、
ひげを布団に入れると引っ張られて息苦しいし、
外に出してもスースーして違和感があります。
 
普段はいったいどちらだったかわからなくなり、
長いあごひげを出したり入れたりして、
結局違和感で一睡もできなかったそうです。
 
 
この話には二つ(以上あるかもしれませんが)の
教えがあり、
一つは、自分のことは自分ではなかなかわからない
ということ。
自分では気づかないうちに、
相手に不快な思いをさせてしまっていることだって
あるかもしれませんのでご注意を。
 
そしてもう一つは、
細かなことにこだわりすぎるな
ということです。
 
どちらでもいいわ、という気持ちになれば
蔡君謨も、もっと早く眠れたでしょう。
 
 
自分自身のことを改めて振り返る機会を「気軽に」
つくってみることも大切なのではないでしょうか。
2018-03-06 07:00:00

寒さ厳しき折

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。

いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただきありがとうございます。

先日、私の恩師の先生に新年の挨拶に伺いました。
時々こちらにも載せさせていただいている
先生のお寺の掲示板を今回もご紹介します。

今日、明日と厳しい冷え込みが予想されています。
みなさま、お体をお大事にしてください。


2018-01-23 11:03:00

生きたい

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
あけましておめでとうございます。
 
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 
さて、みなさん「今年の目標」はもう立てられましたでしょうか。

私も今年1年、気持ち新たに、
毎日を大切にすごしていきたいとおもいます。
 

今日は、仏教詩人「坂村真民(さかむらしんみん)」さんの
こんな詩を紹介します。
 
色んな人の気持ちになって、
みなさんがお世話になっている人の気持ちになって、
 
味わってみてください。


  
 
「生きたい」
坂村 真民
 


今日も夜が明ける
 
もずのこえがする
 
すずめのこえがする
 
生きたい
 
生きたい
 
生きねばならぬ
 
まだまだしなければならない
 
わたしの仕事が残っている
2018-01-16 07:00:00

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