仏性の育てかた その4
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
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「仏性(ぶっしょう)」の育て方シリーズも終盤になってきました。
前回、「余勢(よせい)」の話を書きましたが、
お年寄りに席をゆずった後に残る「すがすがしさ」は、
またなにか人を助けよう、という行為につながっていく。
これはまさに「習慣」ですね。
逆に、1回悪いことをして、詐欺かなにかをしてうまくいった。
すると一度うまくいくとクセになってまたやってしまう。
これも「習慣」です。
その習慣は、他の人から見たら、まさにその人の「人格」。
「あいつはこういう奴や」ということになるわけです。
「仏性(仏になる性質)は人間みんなにある」
「仏教は行為によって心を清める教え」
「習慣が人格を形成していく」
ということをお話してきました。
つまりは、
「いい習慣を身に着けろ」ということになります。
次回、まとめを書かせていただこうと思います。
2018-05-29 09:00:00
仏性の育てかた その3
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
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今日も「仏性(ぶっしょう)」の育て方シリーズです。
前回、戒を持(たも)つことで、定、慧へとつながる
という話を書きましたが、
「戒」とは、サンスクリット語
(仏教発祥当時のことばです)で、
「シーラ」といいますが、
この「シーラ」とは「習慣」という意味です。
「習慣が人格をつくる」とよく言いますが、
これは仏教由来だと言われています。
仏教は、「行為(行い)によって、心を清めていく教え」
だと言われていますが、
行いを1つすると、
その行為自体は一瞬で終わりますが、そこには「余勢(よせい)」
というものが残ります。
たとえば、お年寄りに席をゆずったとします。
そのこと自体は一瞬で終わりますが、
なにか、すがすがしい気持ち、または多少の
照れくささ、みたいなものが残ります。
それが「余勢」です。
反対に、お金が落ちていて、
交番に届けずにだまって財布に入れる。
するとなにか周りの目が気になる、
ちょっと気分がよくなかったりします。
それが「余勢」です。
この「余勢」は、次の瞬間からの「私」のあり方に
影響していきます。
これが結構大事なポイントだと思っています。
続きはまた次回に。
2018-05-22 09:00:00
仏性の育てかた その2
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
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今日も、前回に引き続き、
「仏性(ぶっしょう)」の育て方について
書いていきたいと思います。
前回、「三毒(さんどく)」について書きましたが、
ダイエット(食べないように)もそうですが、
「~しないように」というのは難しいものです。
そこで、言い換えて「~するように」を考えてみますと、
三毒の反対として、「三学(さんがく)」というものがあります。
「三学」とは、「戒(かい)」・「定(じょう)」・「慧(え)」の3つです。
「戒」とは、持戒(じかい)。
生活規範を守ること。
「定」とは、禅定(ぜんじょう)。
精神を集中して心を乱さないようにすること。
「慧」とは、智慧(ちえ)。
ただしいものの見方をすること。
今日は最もわかりやすい「戒」についてすこし補足説明をします。
仏教では代表的なものとして「五戒(ごかい)」があります。
1.不殺生(ふせっしょう):生き物を不要に殺してはならない
2.不偸盗(ふちゅうとう):他人のものを盗んではいけない
3.不邪婬(ふじゃいん):不道徳な性行為を行ってはならない
4.不妄語(ふもうご):嘘をついてはいけない
5.不飲酒(ふおんじゅ):お酒に飲まれてはいけない
持戒(戒を守る)をすることで、禅定、智慧へとつながっていきます。
その辺りの詳しいはなしは、また次回にかきます。
2018-05-15 09:00:00
仏性の育てかた その1
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
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前回書きました「仏性(ぶっしょう)」の育て方について
今日は書きたいと思います。
みんなには、仏性(仏になれる性質)が備わっています。
が、なかなか普段はそれを垣間見ることができません。
それは、心の中心にある仏性のまわりを
煩悩が埋め尽くしているからです。
煩悩は108あると言われますが、それを簡単に3つでいうと
「三毒(さんどく)」というものがあります。
三毒とは、「貪(とん)」・「瞋(じん)」・「痴(ち)」の3つです。
「貪」とは、むさぼりの心、
人間の欲は尽きることがないといいますが、
あれしたい、これしたい、という際限のない心。
「瞋」とは、怒りの心、
まわりが見えなくなるほどの怒りの心。
怒りの炎によってすべてがなくなってしまうほど恐ろしいものだ
と仏教では教えています。
「痴」とは、無知の心。
物事の本質を知らずに、曲がったものの見方をすることです。
この3つの毒におかされないようにすることが、
仏性を育てる第一歩となりますので、
心がけてみてください。
続きはまた次回書きます。
2018-05-08 08:00:00
動物のなかで人間だけ
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
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さて唐突ですが、動物の中で、どうして人間だけが
こんなに発展したのだと思いますか。
これには当然、色々な答えがあります。
二足歩行をしたから。などなど。
ですがその答えの1つとして、
私が1番大きいと思うのは、
「想像力」をもったからだと思っています。
空を飛べたらなあと思うから、飛行機ができたし、
これがこうなればいいのに、と思うから、
人間は発展してきたのです。
われわれ人間は、
自分の心ひとつで、飲みたいもの、食べたいもの、
行きたいところ、したいことを決められるのです。
明日ちょっと時間できたから買い物へ行こうか、
という、犬の親子はいません。
人間だけが、自分の人生を、自分の心ひとつで決められるのです。
そんな心のはたらきのことを、
仏教では「仏性(ぶっしょう)」といいます。
この、人間なら誰もがもつ「仏性(仏になれる可能性)」を
育てていくことが大切、と仏教では教えているわけです。
その仏性の育て方については、また次回書きたいと思います。
2018-05-01 08:00:00