私のことば
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
昨日、大阪で大きな地震がありました。
被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
今日は、私の恩師の先生のお寺の掲示板より
とさせていただきます。
![](/img/sites/koshin-do/takedakun/kotoba.jpeg)
2018-06-19 08:00:00
仏性の育てかた まとめ
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
仏性の育てかたということで書かせていただいてきましたが、
このシリーズのまとめを書きたいと思います。
ここまで書いてきた話は、
時々このブログでも紹介させていただいている
このお経につながります。
仏教では過去に7人の仏がいたとされています。
(一番近代の仏はお釈迦さまです。)
その7人の仏が、口をそろえて同じことを教えている、
仏たち(過去の七仏)の共通の教えである
「七仏通誡偈(しちぶつつうかいげ)」
という、たった16文字のお経を紹介して
仏性シリーズを終わりたいと思います。
振り返りながら味わっていただければ幸いです。
「諸悪莫作(しょあくまくさ)
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
自浄其意(じじょうごい)
是諸仏教(ぜしょぶっきょう)」
「諸悪莫作」
わるいことはするな。
三毒(貪・瞋・痴)におかされるな。
「衆善奉行」
いいことをせよ。
三学(戒・定・慧)を心がけよ。
よい習慣をたもて。
「自浄其意」
(すると)自らの心が清まるのだ。
(そうやって)自らの心を清めるのだ。
つまり、余勢のはたらきです。
「是諸仏教」
これが、もろもろの(7人の)仏の教えである。
2018-06-12 08:00:00
仏性の育てかた その4
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
「仏性(ぶっしょう)」の育て方シリーズも終盤になってきました。
前回、「余勢(よせい)」の話を書きましたが、
お年寄りに席をゆずった後に残る「すがすがしさ」は、
またなにか人を助けよう、という行為につながっていく。
これはまさに「習慣」ですね。
逆に、1回悪いことをして、詐欺かなにかをしてうまくいった。
すると一度うまくいくとクセになってまたやってしまう。
これも「習慣」です。
その習慣は、他の人から見たら、まさにその人の「人格」。
「あいつはこういう奴や」ということになるわけです。
「仏性(仏になる性質)は人間みんなにある」
「仏教は行為によって心を清める教え」
「習慣が人格を形成していく」
ということをお話してきました。
つまりは、
「いい習慣を身に着けろ」ということになります。
次回、まとめを書かせていただこうと思います。
2018-05-29 09:00:00
仏性の育てかた その3
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も「仏性(ぶっしょう)」の育て方シリーズです。
前回、戒を持(たも)つことで、定、慧へとつながる
という話を書きましたが、
「戒」とは、サンスクリット語
(仏教発祥当時のことばです)で、
「シーラ」といいますが、
この「シーラ」とは「習慣」という意味です。
「習慣が人格をつくる」とよく言いますが、
これは仏教由来だと言われています。
仏教は、「行為(行い)によって、心を清めていく教え」
だと言われていますが、
行いを1つすると、
その行為自体は一瞬で終わりますが、そこには「余勢(よせい)」
というものが残ります。
たとえば、お年寄りに席をゆずったとします。
そのこと自体は一瞬で終わりますが、
なにか、すがすがしい気持ち、または多少の
照れくささ、みたいなものが残ります。
それが「余勢」です。
反対に、お金が落ちていて、
交番に届けずにだまって財布に入れる。
するとなにか周りの目が気になる、
ちょっと気分がよくなかったりします。
それが「余勢」です。
この「余勢」は、次の瞬間からの「私」のあり方に
影響していきます。
これが結構大事なポイントだと思っています。
続きはまた次回に。
2018-05-22 09:00:00
仏性の育てかた その2
カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
今日も、前回に引き続き、
「仏性(ぶっしょう)」の育て方について
書いていきたいと思います。
前回、「三毒(さんどく)」について書きましたが、
ダイエット(食べないように)もそうですが、
「~しないように」というのは難しいものです。
そこで、言い換えて「~するように」を考えてみますと、
三毒の反対として、「三学(さんがく)」というものがあります。
「三学」とは、「戒(かい)」・「定(じょう)」・「慧(え)」の3つです。
「戒」とは、持戒(じかい)。
生活規範を守ること。
「定」とは、禅定(ぜんじょう)。
精神を集中して心を乱さないようにすること。
「慧」とは、智慧(ちえ)。
ただしいものの見方をすること。
今日は最もわかりやすい「戒」についてすこし補足説明をします。
仏教では代表的なものとして「五戒(ごかい)」があります。
1.不殺生(ふせっしょう):生き物を不要に殺してはならない
2.不偸盗(ふちゅうとう):他人のものを盗んではいけない
3.不邪婬(ふじゃいん):不道徳な性行為を行ってはならない
4.不妄語(ふもうご):嘘をついてはいけない
5.不飲酒(ふおんじゅ):お酒に飲まれてはいけない
持戒(戒を守る)をすることで、禅定、智慧へとつながっていきます。
その辺りの詳しいはなしは、また次回にかきます。
2018-05-15 09:00:00