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変な日本人

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
こんにちは。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
ちょうど今、関西に台風が近づいています。
そんな中、新幹線で東京から帰りながら
このブログを書いています。
 
和歌山にも上陸すると言われていますので
みなさんお気をつけいただきたいと思います。
 
さて、新幹線の車内ニュースで、
北朝鮮が撃ったミサイルが日本の排他的経済水域に
落下した模様、とありました。
 
宗教家としてはもちろん、それ以前に人間として、
人と人とが殺し合う、戦争はあってはならないこと
だと思います。
 
しかし現実に、
世界で、大変多くの命を奪っているものとして
宗教戦争があります。
なんとかして、なくしたいものです。
 
以前一度このブログにも書いたのですが、
(TEDや松山大耕さんを紹介しました。)
 
日本人の宗教観というのは、
世界の中でも非常に特殊で、
 
たとえば、七五三は神社に行き、
結婚式はキリストで行い、
亡くなればお寺でお葬式をする。
 
一つの宗教を信じている海外の方からすれば、
「変な日本人」となるわけです。
 
私自身も、宗教にかかわる者として、
日本のこのような文化を、あまりよくないものとして
考えていたところがありました。
 
その考え方が変わるきっかけを与えてくれたのが
以前書きました、TEDでの、松山大耕さんのスピーチを
聞いて、なのですが、
 
よくよく考えてみてください。
日本では、
「あいつはキリスト教だからだめだ」
とか、「あいつは仏教の信者だ」
と言って、人を攻撃することは
ほぼ、ないと言っていいでしょう。
 
日本人の宗教観というのは「寛容」なのです。
 
世界で起きている宗教戦争というのは、
このようなことです。
「○○教以外は認めない」
「△△教の者など殺してしまえ」
 
もう一度言いますが、
日本では、このような宗教間のもめごとは
皆無と言っていいでしょう。
 
この、日本の「寛容な宗教観」を
世界に広めることができれば、
宗教戦争をなくし、
世界平和に一歩近づくことができる。
 
最近は、そのように考えています。
 
2017-07-04 16:47:56

死にとうない

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今日は、江戸時代の福岡の高僧
仙厓(せんがい)和尚を紹介します。
 
紹介といっても、ここでは有名な逸話をひとつ。
 
 
仙厓和尚が、88歳で、臨終を迎えようとしている
時の話です。
 
弟子たちが集まってきます。
 
「お師匠さま、最後に、我々に何か教えを遺して
くださいませんでしょうか。」
 
「何かお言葉をいただければ、我々は
師匠の遺言とともに今後、修行に励みます。」
 
と弟子たちが、高僧の最後のことばを聞きとどけよう
とかたずをのんで見守っています。
 
すると、仙厓和尚はようやく口を開きます。
 
「ああ、死にとうない。死にとうない。」
 
「そ、そんな、天下の名僧が、最後に
死にとうない、だなんて、そんな情けないこと
言わないでください。」
 
「いや、ほんまに、ほんまに。」
 
とおっしゃったそうです。
 
ぜひ、これをどう捉えるか考え、
味わってみてください。
 
とらえ方は十人いれば十通りあるとおもいますが、
 
一応、ひとつの解釈を。
 
これは、仙厓和尚の「慈悲(じひ)」の心だと
いう捉え方が、最もメジャーです。
 
万人にとって、最も恐ろしいものが「死」。
それをできることなら避けたい、そして遅らせたい、
というのが、多くの人々の思いです。
 
その共通の苦しみを肯定するために
自らそうおっしゃった、というわけです。
 
 
ちなみに私は、いくら修行して、
高僧と呼ばれるようになっても、
人間の煩悩はぬぐい去れるものではない
ということを言っているように感じています。
 
みなさんはどう感じたでしょうか。
2017-06-20 08:00:00

心について

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今日は、『法句経』(ほっくきょう)というお経の
一節を紹介しようと思います。
 
『法句経』第三章(心について書かれた章)には、
次のようなことが書かれています。
 
「心は、捉え難く、軽々とざわめき、
欲するがままにおもむく。
その心をおさめることは善いことである。
心をおさめたならば、安楽をもたらす。」
 
心は、自分自身の心ですら、
その実態を捉えることが難しく、
思うままに動いてしまうし、
コントロールをするのが難しい
ということを説いています。
 
われわれは心のおもむくままに行動してしまいがちです。
自動的に反応してしまうこともよくあります。
「売り言葉に買い言葉」というように
とっさに言葉が出てしまい、
後で、まずいことを言った、
などと反省することもよくあることだと思います。
 
お釈迦さまは、この心というものをおさめれば安楽に近づく、
つまり心を制御する、コントロールすることができれば
さとりに近づく、心安らかに暮らせますよ、
と説法されているのです。
 
これは言葉では言っても実際に行うのは難しいことですが、
方法としては、
(何か起きた時)すぐに反応するのではなく、一旦停止を心がける
また、一呼吸おいてから言葉を発したり、行動する
といったことがあるのではないかと思います。
 
自分自身の心をおさめること、大変難しいことかもしれませんが、
時々意識してみると、
さとりに近づけるかもしれませんね。
 
2017-06-13 07:43:21

気をながく

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今日はこちらを紹介します。
もしかしたらどこかで見たことがあるかもしれません。

ちょっと写真の挿入がうまくいかなかったので、
横(左を上にして)にして見てください。


 
 
 
 
意味は次のとおりです。
 
「気はながく
心はまるく
腹たてず
口つつしめば
命ながかれ」
 
 
2017-05-30 08:07:26

長生きの秘訣

カテゴリ : [火]お坊さんの1分説法
おはようございます。
 
いつもブログ「お坊さんの1分説法」を
お読みいただき、ありがとうございます。
 
今日は、仏教とは直接関係ありませんが、
薬局のブログらしく「長生きの秘訣」
についてお話してみようと思います。
 
平均寿命が50歳前後の江戸時代に
84歳の天寿を全うした儒学者、
貝原益軒(かいばらえきけん)の
「長寿十訓」という長生きの十箇条を紹介します。
 
貝原益軒の著作は、数百冊とも言われ、
その多くは医療に関するものだったそうです。
 
彼は小さい頃病気がちで家にこもることが多かった。
なので、丈夫な体になりたくて、
当時の医学書を読み込み、養生した結果、
丈夫な体で長生きすることができたといいます。
 
現代にも通じるところが多いと思いますので
参考にしてみてください。
 
 
「長寿十訓」
 
・少肉多菜
肉類を減らし、野菜を多くとる
 
・少塩多酢
塩分を少なめにして、酢を多くとる
 
・少糖多果
糖分を少なくし、果物を多くとる
 
・少食多噛
腹八分目にして、よく噛んで食べる
 
・少煩多眠
わずらわしいことは少なくし、多く眠る
 
・少怒多笑
怒ることを少なくし、多く笑うようにする
 
・少言多行
言葉より、まず実行する
 
・少欲多施
欲望は少なめに、質素な生活を 他の人に施す
 
・少衣多浴
厚着より薄着
 
・少車多歩
車に乗るより、多く歩く
 
2017-05-23 07:27:43

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